蔵王 お釜を見に登る登山 蔵王刈田リフトから熊野岳 登山の準備と必要物

蔵王 お釜を見に登る登山 蔵王刈田リフトから熊野岳

2017年8月、静岡県から車でドライブし山形県まで、雑誌や写真で見た蔵王のお釜を見る為に登山支度を整えてチャレンジして来ました。僕の登山は登山歴こそ20年ですが、歩くスピードは、ほぼ地図に書かれているタイムコース通りか、もしくはその1.5倍程度、ゆっくりゆっくり休憩しながら、写真を撮りながら登ります。初心者の方や初めて行く方の参考になれば幸いです。※この記事の末尾に僕が今回持っていったグッズや着た服を記載しておきました。8月の半ばに行く方は参考にして下さい。

2017.08.13 朝10:35 蔵王エコーラインを走り、蔵王刈田リフトに乗る。駐車場は無料、広い駐車場はお盆のタイミングでしたが10時の段階で50%ほどの駐車、チケット往復680円を購入し、意気揚々と挑みます。

昔懐かしいリフト、一人乗りです。途中、記念写真を撮る人がいて半ば強制的に、笑顔を求められて写真を撮られます(後で売られる)。鳥取砂丘にもあったけど、あれはいかがなものか…

看板で今回のコースを確認、リフト下り場→刈田岳→お釜鑑賞→熊野岳というコース予定

リフトはゆっくり進みます、しかし歩くことを思えば天国!いいねぇリフト登山。僕は好きだなぁ。

振り返れば、もう駐車場があんなに小さい

けっこうな斜度です。

リフト終点に到着、10:45

曇っていて涼しい、18度です。この日は曇っていたからちょうどいい温度でした。そのころ、平地では30度前後の夏日です、東北、山最高。

リフトから下りても曇り、山の向こう側もガスです。というより雲の中か

遠くに刈田岳が見えます。まずはあそこに行こう

道はこんな感じで、なだらか

進むと人だかりが、あそこからお釜が見えるのか?

たくさんの人が群がっている

おおお!なんか見えた!あれがお釜か!

緑やんけ!

想像より、大きくて、広くて、そして遠い

お釜を見ながら刈田岳を目指してトコトコ歩く

左をチョコチョコ見ながら、写真撮りながらだから意外と時間がかかるこの時点で11:02、もうリフトを降りて15分経過している

あっという間に雲(ガス)がかかったりサーッと晴れたり。

11:13刈田岳の上にある「刈田嶺神社・奥宮」に到着。お参りをしました。11:13

なにげに、この神社から見るお釜はベスポジではないかと思う。

熊野岳方面はガスで上が白い、この時点では行くか止めようか悩み中

しかし、本当に凄いところにある、噴火口に水がたまってると言えばそれまでだけど、それにしてもスゴイ。

一度リフト方面に下りて、レストハウスがあるので入る、するとレストハウスの裏手はすぐに駐車場で観光バスが一杯止まっているのでびっくり

お腹が減ったので山菜ソバを食べる、なかなか美味しい。

ソバを食べていたら熊野岳方面が晴れてきた、行くことにする

熊野岳を目指すには一度上げた標高を下げねばならぬ、ちょっともったいない

リフトから合流したところに戻って、お釜を回って歩く

角度によって見える色や迫力が違う

なかなか見飽きない、オジサンが本気カメラを三脚で構えて写真を撮っている所を歩く、息切れがして来た

気付けば観光客はいなくなっていた、本気登山的な世界だ

ガスが出てきて、お釜が見えたり見えなくなったりする

しかし、熊野岳方面の空は青いのでなんだか勇気が出てくるのだった

いいなぁ、夏の道だなぁとテクテク歩く

気付けばお釜は小さくなっていった

後で気付いたのだけど、さっき登った刈田岳の標高1,754 mと、今から登る熊野岳の標高標高1,841mは少ししか違わない、でも、その間は下がっているから、一度下がってまた登るという道なのだ。しかも地味に遠い。

つまり、刈田リフトを上がって合流した所(1710m)から刈田岳1,754 mと登り、また1710mに下り、そして1841mの熊野岳に登るというわけ。
標高差が+-44mと+-130mこうして数字で見ると少ないので、広河原から北岳に登るとか考えるとイージーなんだけどね…横移動がけっこうある。僕がいつも登っている八ヶ岳や北、南アルプスと違って東北の山は森林限界が低いから1700m付近でも森は無く見渡す限りの景色になるのでそれはそれでワンダホーなのであるが見えてるところまで行くのが遠い!これが僕の感じた東北ショックであった。

お釜の縁に落ちそうな岩

道にあった昔のジュースの空き缶。こういうものが今も出てくるって、ゴミを捨てるって罪深いと思う。

かなり歩いた、12:31刈田岳が遠くに見える。

一度下がっているのが分かるだろうか?じわじわ足に来る

熊野岳の向こうにはサワヤカな青空が広がっている

お釜方面は曇ったりガスったり

前をみたり、後ろを見たり、写真を撮りながらトボトボ歩く

ついに山頂に到着!12:49。山菜ソバを食べていたのが11:40だから約一時間近くかかった計算になる

熊野岳山頂にある祠でおまいりをしてあたりを見ると、高山植物がたくさんある

コマクサはっけーん!

咲き終わっているものもあったけど、綺麗に咲いている花もある。これ、アルプスだと保護の為に柵やロープがあるけど、蔵王にはそんなものは無く、登山の人が悪気無く踏みつけちゃわないか心配。

あっという間にガスの中

これ、もう少し天候が悪ければ遭難できるレベルのガスです

少し肌寒くなるけれど歩いている間は大丈夫

避難小屋発見

うむむ、もしもの時は頼むぞ

帰りは違うルートを歩こう

コマクサまたはっけーん

かわいいねぇ

なんだかわからないけど、綺麗な草はっけーん

つぶつぶ

お釜のほうに戻ってきた

おお、今度は綺麗に見えると、思ったらガスが

振り返れば青空が(こればっか)

でも、数分でまたガスが出て

その数十秒後には晴れて

見飽きるまで見てから下山

さあ帰ろう

リフト方面への分岐まで戻ってきた13:43。この場所から見ると、ちょいと散歩のつもりで行った刈田岳もある程度高い所にあったことにいまさら気付く、あそこを一度登って下りてきて、また行ったのね。

リフトを降りたら「玉こんにゃく」が鍋で美味しそう…

もちろん購入

カラシを付ける

リフトを見ながらコンニャクを頂く、

うん、カラシ付けすぎたかも。

14:00 無事に駐車場まで降りてきました。

用意した道具

30リットルザック(黄色のサロモン) レインウェア上下(ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) RAINTEX Plasma(レインテックス プラズマ)) 水1リットル(500mlはペットボトル残りはプラティパス)寒くなったときの為の予備防寒着(モンベル ライトシェルジャケット)、ザックが空いてたのでめちゃ寒くなってもいいように温かい服(パタゴニア ナノエア)
※結果レインウェアとライトシェルとナノエアは使用せず)

着ていった服

パンツ(モンベル リッジラインパンツ)、ベースレイヤー(パタゴニア キャプリーン薄手
※2011年くらいに購入したもの)、Tシャツ(モンベル ウィックロンのプリントしてあるやつ)
靴(モンベル テナヤブーツ)

※はじめての場所だったので一応、「何かあっては…」と靴も本気モードをセレクト、結果着たままで帰ってきました。蔵王刈田リフトから刈田岳山頂までは、サンダルの人もたくさん歩いている観光地(北アルプスの上高地のお散歩コース的な道、水溜りはあるけれど基本歩道で、登山靴は不要でしたが、お釜をぐるっと回って熊野岳まで、となると道も登山道になり、傾斜もきつくなるので用意して行って良かったです。

2017南アルプス北岳登山口「広河原」一週間テント泊研修 【マツヤマのレポート】

ここ数年、株式会社マツヤマデザインでは、夏に「社員研修」という「旅」をすることにしています。

最近では、2013年に社員全員で北海道、2014年にはアメリカ・青森、2015年には八丈島と北海道、2016年には、ニュージーランド・ハワイ・北海道と多岐にわたります。

時々、FBやブログ、公式ホームページなどを見て頂いた方に声を掛けて頂きます。人によりさまざまですが大きく分けるとその声は二つです。
「いいなぁ」や「豪華で楽しそうだね」という、うらやましいなぁ的なお声と、「良い事やってるね」や「良い会社だなぁ(笑)」という、ガンバレヨ的な応援の声です。

時々、勘違いをする人は、そんないっぱい観光旅行にいけて、骨休みしていいなぁオイ。と妙に羨ましがって頂いたりすることもありますが(笑)

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僕は、この研修を、株式会社マツヤマデザインの中での大切な骨子のひとつを作る「体験する学びの場」だと考えています。

人は、いつ「学び」「勉強する」ことを止めるのでしょう?学校を卒業した時?新入社員では無くなった時でしょうか?僕は会社こそが最終的な「学び・教育・成長」の最後の砦かと思っています。

株式会社マツヤマデザインはデザイン会社です。創造し、制作し、納品する。その多くのパートはパソコンやソフトだけでなく、そこで働いている「人」に起因すると考えています。

とすれば、昨年よりも、今年度は良い成績を収めたければ、働いている「人」が昨年よりも成長しないことには難しいのです。

僕の尊敬する表現者の一人に宮崎駿さんがいます。子供の頃から、カリオストロの城やラピュタを何回見たでしょう?(ちなみに僕の理想の女性のタイプはドーラです)。

宮崎さんの記事で、こんな趣旨の話を以前読みました。要約すると「焚き火に当たる顔(頬)のシーンの絵を若手に書かせて、何度やってもいいものが描けない。若い人に聞いてみたら「焚き火をしたことがない」ことが分かる→実際に焚き火を体験させる→頬が熱くなると知る→描く→OK出る。といった話だったように思います。

これを、今時の若い人は焚き火も…と言って笑って収めるのはカンタンですが、そこをキチンとやって行くのは、苦労と熱意とお金、何より「意思」と「時間」が必要になります。

僕は、テレビはニセモノだと思う。グーグルや画像検索で調べた画像や知識はただそれだけだと思うのです。

結論を急ぎすぎました。分かり難いですね、すみません。

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たとえば、僕がアンコールワットの遺跡の話をしたとします。僕が、朝日の中のアンコールワットの水面の色や、小さな寺院の中の話をしたとします、するとこういう人がいます。
「ああ、知ってる、見たよ!知ってるテレビで見たよ」と「うん、そこらへん詳しく知ってる調べたもん、以前行きたいと思って」と、

僕の尊敬する大先輩に、残間正行さんという世界70カ国以上を釣り竿を持って旅した方がいらっしゃいます。残間さんなら、きっとこういうかもしれません、「ああ、アンコールワットのあたりで釣るナマズはね…」

知ってると、知ってるは同じ言葉だけど、違う。

テレビは、見たフリ、行ったフリをさせる機械です。日曜の午前中、ベッキーの司会で世界各地の旅の動画を見ているその60分のうち、20分間は広告です。

インターネットは、知ってるフリ、知ったフリをさせる機械です。深夜に買いたいモノや行きたい場所をどれだけ調べても、品物が届いて、自分がそれを使ったり体験して見なければ本当に「知った」ことにはなりません。

少なくとも、僕は、僕が社長をしている株式会社マツヤマデザインは、テレビだけ見て知ったフリ、ネットを調べて知ってるフリから始まる、デザインの制作はしたくないと願っています。

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研修は、少し大変です。
会社で、少しばかり効きの遅いエアコンの中でパソコンを叩いている方が楽です。

研修は、1月、新年と同時に告げられます。
2016年は1月に、全員バラバラに世界のどこかに行ってもらう!と宣言しました。

2017年はこんな感じでした。
「今年の研修は、携帯の届かない、南アルプスの山奥でテント生活をする、一人一つのテントで一週間フライフィッシングをしたりキャンプ!一週間分の食料などは全員自分のものは自分で用意するように」。

自分のは自分で…?

アウトドアには慣れたスタッフですが、一週間、標高1500mのところで自炊テント生活なんてしたことがない人ばかりです。
今回研修初参加のオオバさんに至っては一年ちょっと前まで、東京の目黒で働いていたアウトドア初心者です

世話して連れて行く人はいない。
一週間、ここで生きる道具を考え、揃え、支度をして、自分で荷物を詰めて運び。そこで暮らす。
そこで過ごす時間を想い、想像し、用意する。

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標高1500mは、僕たちが暮らす場所より、温度は約10度低くなります。異世界です。夏でも夜は冷えます。
一週間、冷蔵庫もないテントで、常温で保存が出来るものだけを食べる。

その状況下で、スタッフ全員で力を合わせ、「楽しく」「仲良く」「個々に有意義に過ごす」それが研修です。

いつもよりも、厳しく、初めての条件下で、行ってみたい、行った事のない場所に対応すること。
「人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる」とディオ・ブランドーは言いました。
だとすると、「安心と安全な日々の日常を離れ」初めての環境下で「不安や恐怖を克服して安心を得る」こと

それは、つまり「旅」です。

決して、成果が保障された、「観光旅行」や、ましてや「慰安旅行」ではありません。

やったことのない事をやると「やったことがある人」になります。
成功してもしなくてもです。
テレビで見たことがある人ではありません。その身と心でチャレンジした人です。

今回、株式会社マツヤマデザインの研修に参加したスタッフ達は、「南アルプスで一週間テント生活したことある人」になりました。

じゃあ、それがデザインの役にどう立つのさ?と聞かれたら?
きっと僕たちはこう答えるでしょう。

「さぁ…?」と。

でも、きっとその顔は笑っているはずです。

答えなんて今は出ない、でもいつかきっと答えは出ます。
僕たちは急ぎません。

子供の頃読んだ、ミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる「灰色の男たち」が少しづつ見えてきた気がします。
僕たちの「生きている時間」の使い道を、テレビを見ている事に時間を使わず。

僕たちプロにとって、デザインすることは働くことです。
働くこととはお金を稼ぐことです。
稼いだお金をどう使うのか?それも学ぶべきです。
正しくお金を稼ぎ、正しくお金を使う。

それを学べるからこそ、僕は会社こそが最終的な「学び・教育・成長」の最後の場所だと思っています。

現実の世界は広く、世界は本当に素敵です。

ホントに行った、ホントにやった。

そのラベルを世界地図に貼っていきたく思います。

【オオバのレポート】2017南アルプス広河原-1週間テント泊研修

1週間の広河原研修に参加させて頂きました。

広河原山荘前のテント場に各自テントを張り、そこで7日間、フライフィッシングをしながら生活してみようという研修です。

ちょうど1年前、入社間もない私はマツヤマさんに連れられ、この地で初めてのテント泊とフライフィッシングを経験しました。

昨年の写真。
昨年のレポートはこちらです。

今回は初めての長期研修で、また同じ広河原を訪れることができたことはとてもありがたく、この1年間で自分は果たして少しは成長できたのか?
それを分かりやすく確認できる、良い機会を頂いたなと感じます。

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今回の研修を前に、マツヤマさんにしてもらったお話。

本気で「遊ぶ」人生について。

多くの人は、平日遅くまで働き、土日を使って混雑する行楽地へ向かいます。そこで人ごみにもまれ、時計を気にしながら、元をとるべく一日粘るのです。
そして疲れた状態で月曜日がやってきます。

それがもし、
平日に休みを取り、空いてる時に遊びに行けたら、
1日・2日ではなく、もっと長い期間遊びに行けたら、
焦らずに、もっとゆったりした気持ちで楽しめたのなら、どうでしょうか。今回の私たちの研修のように。
それはきっと、「そうじゃない」人生より豊かで楽しいと思うのです。

 

普通の会社では、なかなか難しい事でしょう。
でも、私たちはあえてそういう生活をし、
自分の人生をもデザインし、
「素敵」「いいな」「行ってみたい!」を作っていかなければ。
そして、少しでも多くの人を「こっち側」に引っ張ってこれるように。

私も自分なりに考えてみました。
この一週間の広河原での過ごし方。
私なりの「素敵」な時間の過ごし方と、
それをどう人に伝えていくか。
どうすれば「いいな!」と思ってもらえて、「こっち側」に引き寄せられるのか。

これだ!という答えは、簡単には浮かんで来ませんでした。
どう過ごせば素敵なのか。素敵ってなんだろう。
幸い時間だけはたっぷりあります。
1週間テント生活をしながら、ゆっくり考えてみることにしました。

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今回の研修に向けて、
マツヤマさんから必要な装備(食糧含む)を調達する軍資金を頂きました。
アウトドア1年生の私は、まだまだ基本装備が手薄です。
1週間を快適に、そして無事に過ごすために、
何が必要かを考える所から始まりました。

そして、90ℓの大きなザック。
食料や着替えがいつも(1、2泊)とは段違いの量。
荷物を増やしたくなくて、極力無駄なものは持っていないつもりです。
それでも人間が1週間生きていくには、
必要な物がこんなにあるんですね。

逆に、これだけあれば1週間生き抜くことができるんだ、という見方もあると思います。
日頃私たちは、どんなに無駄な(なくても生きていけるような)モノに囲まれ過ごしているのか。屋外での生活は、今までとは違った視点をくれます。



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今回の研修の楽しいところは、
ゲストの方々がかわるがわる来て下さるところ!


イデタさん

チャーハンさん
シンさん
ナオミさん

タナカさん

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勿論フライフィッシングも。

去年は一緒に竿を振ってもらい、なんとか1匹。

今年は自分で選んだポイントに、自分で投げて2匹!
少しは成長できたでしょうか。

しかし今年は木や岩に引っ掛けて、
沢山フライを無くしてしまいました。

初めて自分で巻いたフライ達。

次の目標は、「なるべくフライを無くさない」にしようと思います。

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それぞれの個性が表れるのは、その他の時間。
北岳に上る人、
散歩する人、
本を読む人。

私は久しぶりにスケッチブックをもってうろうろしました。

大人になって、社会人になって
ずっと、絵を描く時間を上手く確保できずにいました。
1円にもならない下手な絵を描いていることが、
後ろめたいような、
時間を無駄にしているような気がしていました。

絵を描くって、すごく贅沢な時間だと思うのです。
短くても数十分、長ければ数時間、
自然に囲まれ、観察し、
自分の解釈を紙の上に映し、自分と向き合う時間。

私の絵の先生は、山の絵を描く人でした。
夏にはみんなで八ヶ岳に行き、一日中スケッチをしていました。
思い返すとすごく贅沢な時間でした。
その時の感覚を、少し思い出しました。

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楽しい事だけではなく、
考えさせられることもありました。

目の前を流れているこの川で、行方不明になっていた方が
残念ながら亡くなっていたことや、
山小屋のすぐ近くに、手負いのクマが出たこと。

普段の生活の中で、事故のニュースを聞いたとしても
どこか他人事のように感じてしまうけれど、
自然の中にいると、とても身近な出来事に感じます。
いつも以上に、危険や死はすぐそこにあるものだと気づかされます。

生きるために必要な感覚を、取り戻しているような気がします。

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一週間、電波もろくに入らない所での生活は、
普通ではない体験と共に、
普通はあまり考えられない所まで思いを馳せることのできる時間でした。

楽しい事はもちろん、
危なかったり辛かったり、
普段の慌ただしい生活の中では吹き飛んでしまうよう様な小さなことにも

思いを巡らせたりします。

自分自身や日々の暮らしについても考え、
見直す、きっかけになります。

豊かな自然の中で、そう感じたことや、
マツヤマさんや、先輩達、ゲストの方が教えてくれたことを
もっと色々な人にも知ってほしい。

「素敵」の定義は人それぞれで
どう感じるかは人それぞれだけど、
まずは感じ考えるきっかけを、他の人にも伝えるえることができれば。
私が頂いたものを、他の人に還すことができれば。

例えば、写真や絵で残してみたり、文字にして記したり、
勿論日々のデザインの上でも、それが出来たら素敵なことだと思います。
どれもまだ下手で、上手く伝えられないけれど
これからはそんな目標をもって、腕を上げていければと思います。
何年か後に、私が残した何かで旅に出たくなる人が表れてくれるように。
頑張りたいなと思いました。

新たな目標が見えてきた、初めての長期研修でした。
貴重な機会を与えてくれたマツヤマさん、
一緒に楽しんでくださったゲストの方々、
そしてMDの皆さん、
1週間ありがとうございました!
次の研修までに、更に成長できるよう
また1年頑張っていきます。

以上、オオバの研修レポートでした。

【タカノの研修レポート】2017南アルプス広河原

2017年、タカノの研修レポートです。

7/5~7/8までの期間研修で南アルプス広河原に行かせてもらいました。

今回のテーマは、
「一週間、南アルプス広河原でキャンプ&釣り生活」です。

諸事情により僕は4日間の滞在となりましたが、夏の南アルプスを十分満喫させてもらいました。

雪の残る北岳を望む、
標高1500mの広河原。

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テント場の目の前にはイワナの宝庫、
野呂川が流れています。

今回はこの広河原をベースキャンプにしてフライフィッシングをしながら、自然をゆっくりと感じ、同じ場所に留まりキャンプをすると言う研修を行いました。

川風が心地よく、
日陰にいると寒いくらいの空気。
夏の蒸し暑さから少しの間だけ開放です。

空は青く、緑は色濃く
川の流れる音を聞きながら過ごす
とても贅沢な時間。

夜が明けてから日が暮れるまで、
好きな時に川に入り、好きな場所で
思う存分フライフィッシングを楽しむ。

元気なイワナが顔を見せてくれました。

休憩も自由に。

フライを巻いてみたり。

食事は持ち込んだ食材を
工夫しながら各自で調理。

長い期間を同じ場所で
快適に楽しく過ごす為に、
持ち込む食材を考え、レシピを考え、
日持ちする食材を使って
いかに美味しい物を作って食べるか。

今回の研修で一番悩んだ点が食事だと思います。
しっかり準備をしたおかげで各自満足のいく食事が出来た様です。

今回は今までの研修とは違い、旅をしながら新しいコトに出会うのではなく、
ひとつの場所に留まり、過ごし、じっくり、ゆっくりとした時間の中で何かを感じる研修でした。

そんな中で大事だなって思ったことがあります。

それは、“距離感”と“バランス感覚”

自然の中にお邪魔して遊ぶからには、
当然の様に熊などの野生動物がいて、
多くの雨が降れば、川は増水し容赦なく激流にかわります。
実際に今回もテントのすぐ側で、熊が出没し怖いおもいをしました。

むやみに自然に近づきすぎると命にかかわると言う事。
でも、きちんと距離をとって遊べば心底楽しいと言う事。
素晴らしい景色も見れると言う事。

僕たちのまわりには便利があふれていて、
大型ショッピングセンターや24時間営業の店があったり、
インターネットでの買物がいつでも出来ます。

普段、便利な物に囲まれて過ごしている僕たちが、決して便利とは言えない自然の中で長い時間過ごした事で見えてきた、不便を楽しむ事と、便利な物のありがたさ。

キャンプ場では電話は使えなかったし、
シャワーが壊れていたため、お湯を沸かし手ぬぐいで体をふき、お湯を頭からかぶり汗を流しました。
これも本当にイイ経験になったと思います。

便利が良くて、不便がダメではなく。どう感じるか。どう使うか。どう楽しむか。
どちらか片方に偏ると、それが当たり前になって面白くないから、
絶妙な所を探って自分なりに切り取って楽しむ。
なんとなく今回のキャンプで感じたのはそんなバランス感覚の大切さ。

人それぞれに、ペースや生活のスタイルがあって、
なんかうまい事バランスとって、絶妙な距離感でゆっくり自然を楽しむ。
そんなキャンプが僕は大好きです。
僕にはあってる気がします。

マツヤマ・デザインに入社して松山さんに教えてもらったキャンプの知識と、
フライフィッシングのおかげで、
アウトドアがより楽しくなりました。

入社した年に生まれた我が家の双子は、今年6歳になりました。
外遊びの好きな僕に付き合わされて、釣りやキャンプに連れていかれる日々を元気に過ごしています。
彼らもキャンプにだいぶ慣れてきた様で、
テントをで張る時にどちらがペグ(杭)を打つかで、よくもめています。(笑)

毎年研修へ出かける時には、
大きな荷物を背負い、
釣竿を持って出かける姿を見て、
少しうらやましそうに、そして笑顔で見送ってくれます。ありがたい事です。
彼らとも、この先イイ距離感とバランスで付き合っていけたらと思っています。

最近つくづく思います。
フライフィッシングとキャンプってなんて楽しいんだろうって。
行くたびに楽しいなぁ~って毎回思います。
自分の人生でこんなにもハマるとは思ってもみませんでした。

夏が終わったら本格的なキャンプシーズン到来です。
今年の秋冬キャンプも思いっきり楽しみたいと思います。

以上、タカノの研修レポートでした。

南アルプス北岳登山口「広河原」一週間テント泊研修+フライフィッシング(2017まさレポート)

 

 

毎年恒例マツヤマ・デザインの社員研修を7/5~7/11の日程で今年も開催させて頂きました。

大きな愛でいつもサポートしてくれる、お客様・先輩方・仲間・家族にホント感謝です。

以下まさレポートご覧下さいませ~

 

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2017年マツヤマ・デザインの研修は
南アルプス、北岳登山口「広河原」のテント場での一週間ぶっつづけテント生活。

電話回線も届かない山の中で、強制的に雑多な情報から心身共に切り離してくれる一週間という贅沢。

 

とはいえ絶対的に必要な「衣」「食」「住」+「楽しみ」

生きる為、暮らすために大事な
「衣」「食」「住」+「楽しみ」
をどれだけ山に持ち込むかは個人の裁量とする事で

研修に行く前から皆、悩み、向き合います。
(生ものは腐るし、多すぎる荷物は大変、無駄は削がないとイケナイけど、足りないは切ない…)

 

絶対に必要な物は何か? あったら楽しい物は? あると邪魔な物も…

 

そして研修突入

 

1日が経ち、二日が経ち、三日も経つ頃にはテントを張った一帯が自分達のフィールド(自宅の様な、癒しの場・戻るべき場所)と感じる様になってきます。

 

今回の研修で僕が個人的に興味を持っていたのは
【その後!】

 

五日も六日も経ってくると、一通りのやれる事に慣れ、飽き、暇な時間をもてあまして、のんびりする事にも飽きてくる。

一週間のテント生活。

 

暇にも飽きた頃、どんな感情が産まれるのか。何も産まれないのか…

 

 

面白いモノですね。

やってみるとわかるモノですね。

 

 

普段は活字本をあまり好まない僕ですが、活字の本が楽しい事、楽しい事。

 

普段なれている(否、飽き飽きしてるってのが正しいかな?)

TV・ネット・スマホ、netflixやHulu・youtube・facebook…

リンクを辿って次々と移動、別の物を開いて情報を受け取りに行くメディアとは大きく違う、

 

書籍というメディア。

 

しかも山に持ち込んだ2冊のみ。

 

ザッピングも出来ない環境で正面から向き合うメディア「書籍」

 

普段書籍を手に取る事の少ない僕には、斬新で新しいメディアとの向き合い方の様に感じ、とても楽しく感じる。
「昔からあり続ける書籍というモノ」を「新しいと感じる」という発見。

 

書籍慣れされている方からしたら「何じゃそりゃ」かも知れませんが、
それが今回の僕の発見…

 

さて、そんなおバカな報告は良いとして、今回のレポートとして PV動画を作成してみました。

 

以下youtubeにてご覧頂けますのでど~ぞ~

まさでした!

 

 

南アルプス北岳登山口(広河原) 一週間テント泊研修+フライフィッシング
https://youtu.be/qxsBYe88dCo

 

 

 

キーワード:南アルプス・フライフィッシング・テント泊・広河原山荘・マツヤマ・デザイン・社員研修・PV動画・youtube・野呂川