【オオバのレポート】2017南アルプス広河原-1週間テント泊研修

1週間の広河原研修に参加させて頂きました。

広河原山荘前のテント場に各自テントを張り、そこで7日間、フライフィッシングをしながら生活してみようという研修です。

ちょうど1年前、入社間もない私はマツヤマさんに連れられ、この地で初めてのテント泊とフライフィッシングを経験しました。

昨年の写真。
昨年のレポートはこちらです。

今回は初めての長期研修で、また同じ広河原を訪れることができたことはとてもありがたく、この1年間で自分は果たして少しは成長できたのか?
それを分かりやすく確認できる、良い機会を頂いたなと感じます。

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今回の研修を前に、マツヤマさんにしてもらったお話。

本気で「遊ぶ」人生について。

多くの人は、平日遅くまで働き、土日を使って混雑する行楽地へ向かいます。そこで人ごみにもまれ、時計を気にしながら、元をとるべく一日粘るのです。
そして疲れた状態で月曜日がやってきます。

それがもし、
平日に休みを取り、空いてる時に遊びに行けたら、
1日・2日ではなく、もっと長い期間遊びに行けたら、
焦らずに、もっとゆったりした気持ちで楽しめたのなら、どうでしょうか。今回の私たちの研修のように。
それはきっと、「そうじゃない」人生より豊かで楽しいと思うのです。

 

普通の会社では、なかなか難しい事でしょう。
でも、私たちはあえてそういう生活をし、
自分の人生をもデザインし、
「素敵」「いいな」「行ってみたい!」を作っていかなければ。
そして、少しでも多くの人を「こっち側」に引っ張ってこれるように。

私も自分なりに考えてみました。
この一週間の広河原での過ごし方。
私なりの「素敵」な時間の過ごし方と、
それをどう人に伝えていくか。
どうすれば「いいな!」と思ってもらえて、「こっち側」に引き寄せられるのか。

これだ!という答えは、簡単には浮かんで来ませんでした。
どう過ごせば素敵なのか。素敵ってなんだろう。
幸い時間だけはたっぷりあります。
1週間テント生活をしながら、ゆっくり考えてみることにしました。

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今回の研修に向けて、
マツヤマさんから必要な装備(食糧含む)を調達する軍資金を頂きました。
アウトドア1年生の私は、まだまだ基本装備が手薄です。
1週間を快適に、そして無事に過ごすために、
何が必要かを考える所から始まりました。

そして、90ℓの大きなザック。
食料や着替えがいつも(1、2泊)とは段違いの量。
荷物を増やしたくなくて、極力無駄なものは持っていないつもりです。
それでも人間が1週間生きていくには、
必要な物がこんなにあるんですね。

逆に、これだけあれば1週間生き抜くことができるんだ、という見方もあると思います。
日頃私たちは、どんなに無駄な(なくても生きていけるような)モノに囲まれ過ごしているのか。屋外での生活は、今までとは違った視点をくれます。



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今回の研修の楽しいところは、
ゲストの方々がかわるがわる来て下さるところ!


イデタさん

チャーハンさん
シンさん
ナオミさん

タナカさん

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勿論フライフィッシングも。

去年は一緒に竿を振ってもらい、なんとか1匹。

今年は自分で選んだポイントに、自分で投げて2匹!
少しは成長できたでしょうか。

しかし今年は木や岩に引っ掛けて、
沢山フライを無くしてしまいました。

初めて自分で巻いたフライ達。

次の目標は、「なるべくフライを無くさない」にしようと思います。

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それぞれの個性が表れるのは、その他の時間。
北岳に上る人、
散歩する人、
本を読む人。

私は久しぶりにスケッチブックをもってうろうろしました。

大人になって、社会人になって
ずっと、絵を描く時間を上手く確保できずにいました。
1円にもならない下手な絵を描いていることが、
後ろめたいような、
時間を無駄にしているような気がしていました。

絵を描くって、すごく贅沢な時間だと思うのです。
短くても数十分、長ければ数時間、
自然に囲まれ、観察し、
自分の解釈を紙の上に映し、自分と向き合う時間。

私の絵の先生は、山の絵を描く人でした。
夏にはみんなで八ヶ岳に行き、一日中スケッチをしていました。
思い返すとすごく贅沢な時間でした。
その時の感覚を、少し思い出しました。

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楽しい事だけではなく、
考えさせられることもありました。

目の前を流れているこの川で、行方不明になっていた方が
残念ながら亡くなっていたことや、
山小屋のすぐ近くに、手負いのクマが出たこと。

普段の生活の中で、事故のニュースを聞いたとしても
どこか他人事のように感じてしまうけれど、
自然の中にいると、とても身近な出来事に感じます。
いつも以上に、危険や死はすぐそこにあるものだと気づかされます。

生きるために必要な感覚を、取り戻しているような気がします。

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一週間、電波もろくに入らない所での生活は、
普通ではない体験と共に、
普通はあまり考えられない所まで思いを馳せることのできる時間でした。

楽しい事はもちろん、
危なかったり辛かったり、
普段の慌ただしい生活の中では吹き飛んでしまうよう様な小さなことにも

思いを巡らせたりします。

自分自身や日々の暮らしについても考え、
見直す、きっかけになります。

豊かな自然の中で、そう感じたことや、
マツヤマさんや、先輩達、ゲストの方が教えてくれたことを
もっと色々な人にも知ってほしい。

「素敵」の定義は人それぞれで
どう感じるかは人それぞれだけど、
まずは感じ考えるきっかけを、他の人にも伝えるえることができれば。
私が頂いたものを、他の人に還すことができれば。

例えば、写真や絵で残してみたり、文字にして記したり、
勿論日々のデザインの上でも、それが出来たら素敵なことだと思います。
どれもまだ下手で、上手く伝えられないけれど
これからはそんな目標をもって、腕を上げていければと思います。
何年か後に、私が残した何かで旅に出たくなる人が表れてくれるように。
頑張りたいなと思いました。

新たな目標が見えてきた、初めての長期研修でした。
貴重な機会を与えてくれたマツヤマさん、
一緒に楽しんでくださったゲストの方々、
そしてMDの皆さん、
1週間ありがとうございました!
次の研修までに、更に成長できるよう
また1年頑張っていきます。

以上、オオバの研修レポートでした。

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