【アウトドアの学校トマト部】大寒波対策のテント泊

2023年1月28日
【大寒波の間、極寒の温室にテントで3泊4日泊まった話】
【極寒の中、夜トマトを見回るキャンプ泊を3日間すると人はどうなるか?】

日本を大寒波が襲った今週、僕はトマトの温室にテントを張り、3泊していました。

夏にメロンを作っていた温室で、冬はトマトを栽培しているのですが、今回のテーマは「無暖房(ボイラーを使わず)トマトをアウトドア的に皆と楽しんで作る」という実験をしています。
そこに襲い掛かった50年に一度の大寒波。トマトは0℃以下になって根や茎が凍ると枯れてしまうのです。

対策を練るべく、月曜日に泊まり込み、温室の温度変化を1時間置きに記録し、火曜の大寒波への対応策を練り、早速、対応策とルール(大事)を決めました。
夜から翌朝1時間おきに計測した実験データから見ると、明け方6時あたりが一番冷えるようです。

今回のルールは、アウトドアの学校らしく、寒波からトマトを守る為に「アウトドア用品と家庭にあるもので対応する」という事。今回のトマト作りのテーマに忠実に、重油を大量に燃焼させるボイラーは使わない事。

月曜夜通しでデータを取った実験で、ファンヒーターが一番効果があったのですが、一台しか無いので、アウトドアの学校のトマト部の皆に緊急でヘルプをお願いするとその日の内に5台!合計6台のファンヒーターが集まりました。
すごいチームワーク、頼りになる仲間です。

火曜の夜は大寒波の本番!温室の外気は雪まじりの強風でマイナス9℃まで下がりました。
1時間おきの検温、3時間で切れてしまうファンヒーターの番をしないといけません。タイマーで3時間の仮眠。温室に登山用のテントを張り、泊まり込みの日々です。

でも、次々と温室に応援のトマト部員が駆けつけてくれました。
夜は0℃近くなる温室の中、バーナーでうどんを作ったり、泊まり込みの皆でお酒を飲んだり、キャンプです。

大変でしたが、月曜から木曜の朝まで3泊4日、温室のテントから会社に通う日を過ごしました(仕事は普通にあるので)。

火曜の昼には、テントから出て、タケハラ君の教える浜松未来総合専門学校で動画の品評に行き未来ある若者の作品を見て批評する役だったのですが、撮られた写真には、ものすごい寝グセ(まるで寝袋から出てきたばかりのような※そうなんだけど)の髪型の僕がいました。

大寒波の中、キャンプし、テントで3時間ごとの睡眠で3泊すると人はどうなるか?知ってますか?
人は老けます。

最終日、3泊4日目の夕方にアカホリさんと打合せが終わって話していたらこう言われました。
「マツヤマさん、失礼ですけど…少し老けました?」

そうです。人は何日も連続して極寒キャンプをすると老けます。
髪はワシワシ、肌は乾燥でカサカサ、唇はひび割れ、疲労と寒さで顔にシワができるのです。
これではイカンと木曜には自宅に戻り、ゆっくりお風呂に入ってくつろいだのでした。
お肌の手入れもしなきゃです。フェイスエステとか行こうかしら?(メンズのお肌にいいエステ知ってるorできる方いらっしゃいますか?教えて下さい)

ともあれ、無事に大寒波をやり過ごし、25日水曜日にはみんなで笑顔でトマトのお世話をしました。

雨降って地固まる。自然は時に残酷なほど厳しく僕達に迫ります。
それに怒っても、悲しんでもどうにもなりません。対応し、明るく皆で協力していく事。最善の策をヤワラカ頭で探す大切さを教えてくれます。

大寒波からトマトを守って、美味しいトマトを育て、4月にはみんなに食べてもらえるのを楽しみにして頑張ります。

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