「キャンプ大辞典」本の出版のお知らせ

【キャンプ大辞典 本の出版のお知らせ】

※長文で失礼いたします。

今週末から全国の書店で、成美堂出版さんから「キャンプ大辞典」という書籍が出版されます。この本の監修者を務めさせていただきました。何十年も続く、キャンプやアウトドアの入門書の最新バージョンです。
デザインのお仕事を始めて20年余ですが、キャンプをして旅をするのは30年以上になります。

編集の小川さんから、このお話が僕に来たのが昨年2018年の8月14日。今日が2019年の8月9日、約一年間かけてこの208ページの本をまとめさせて頂きました。
無事出版出来て、ようやく皆様にご報告ができます。

自転車にテントを載せて、親友のナカジマとナイトウ、シンイチロウ達とキャンプに出かけた少年の日から、日本のあちこちのキャンプ場、登山でのキャンプ場、島のキャンプ場など、いろいろな所でテントを張って寝てきました。自転車が自動車になったり、船や飛行機になってもやっていることは一緒です。たくさん旅をして素敵な人と出会いました。

テントやバーナーやナイフや寝袋、この本に載っているのは全て僕の使っている道具です。
よくある本ですとピカピカ新品が載っていますが「ホントに使っている道具の方がいいです」という編集の小川さんのお言葉で決めました。なので、使い込まれていたり汚れている道具ばかり載っています。でも全部僕が買って、使っている本物の道具です。

これからキャンプを始める人、もう少しアウトドアを楽しんでみたい人、そしていつかの自転車に乗った僕らのような少年に読んでもらえて、そしてワクワクするような冒険のキャンプ旅に出るキッカケになるとしたら、こんな嬉しいことはありません。

キャンプの入門書、大辞典っていわば教科書。そんな大それたものをまさか僕が作ることになるとは思いませんでした。

32年前に戻って自転車で駆けていく少年の後ろ姿に教えてあげたい気がします。「おーい、君はそのままキャンプばっかりやってて、32年たったらキャンプの辞典を書くようになるんだよ」ってね。でも多分、少年たちの耳には届かない事でしょう。ワクワクして自転車飛ばしているからね。車にぶつかんなよ。冬にそんなぺなぺなの寝袋じゃ寒いぞ。

キャンプは旅です。
どこに行くかより、誰と行くか?どんな時間を過ごすのがシアワセか?忙しい仕事やアレヤコレヤを少し忘れて、青空の下、椅子に座って本を読んだり、ランタンや炎を見つめながら話す時間が宝物です。
その時間を作るために、大人はエイヤと仕事をまとめたり、スマヌスマヌと呟きながら家のドアをそっと開けて外にそそくさと飛び出して、車のステレオで小沢健二のLifeをかけて「通り雨〜が♪」なんて歌って走り出したり、アウトドアショップで新しいテントや鍋やバーナーを見つけて、清水の舞台から飛び降りたりするのです。

僕はこの本は一人では作れませんでした。たくさんの仲間に助けてもらいました。
編集の小川さんには本当に助けてもらいました。優しくて経験豊富な先生や、世界を旅した先輩たちから教えてもらったこと、愉快な仲間にと一緒に気付いたり、教えてもらったこともたくさん載せました。こうして一冊の本になって、世の中にそっと差し出すことができるということは本当に嬉しいことです(ちょっとドキドキするけれど)

今週末から順次書店に並ぶ予定です。この表紙をもし本屋さんで見かけたら、おっマツヤマくんの本だな。と目をとめて頂けたら嬉しいです。

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