アウトドアプロデューサーになる為に読むべき10冊の本

2020年5月13日

【アウトドアプロデューサーになる為に読むべき10冊の本】
【僕に影響を与えた本】

小川さんと堀さんと豊田さんから回って来た好きな本を紹介するバトンに挑戦します。携帯の圏外に行っている時もあるので1週間毎日じゃなくて一気に載せてしまってゴメンなさい。

僕は本が好きで子供の頃から本ばかり読んでいました。今でもたーくさん読みます。本って面白いですよね。

実はご紹介するこの本たちは、昨年出版した僕の本【キャンプ大事典】 におススメの本として載せようとまとめていた本たちなのです。
佐藤幸稔さんに撮影して頂いてさぁ載せるばかりなり、という感じだったのですが、紙面の都合で載せられなかった本たち。
どれも素敵な本です。
アウトドアプロデューサーとして活動している根底にこの本たちがあるのは間違いありません。

なので勝手に【アウトドアプロデューサーになる為に読むべき10冊の本】と題してご紹介いたします。
もし、将来はアウトドアプロデューサーになりたい!と考えている人がいたらこの本全部読むところから始めてみたらどうでしょうか?

編集、および情報整理は「キャンプ大事典」の出版の際に本当にお世話になった恩人の小川ましろさん。撮影は佐藤幸稔さんです。
ありがとうございました。

#7days #7bookcovers
#BookCoverChallenge #day1

(01)怪しい探検隊に夢を馳せて

自転車にテントを載せてキャンプしていた少年の頃、島キャンプや外国を旅して釣り……どれだけ夢を馳せたことか。夏休み前の子どもに、仕事に疲れた大人にも。/『わしらは怪しい探険隊』椎名誠著 (角川文庫)

(02)
旅の「核」を見つけよう


世界の辺境に釣竿を持ち旅した男の物語。釣りでもなんでもいい、1つ「核」があると旅の面白みは倍増する。これは釣りの本じゃない、旅人の本です。/『だからロッドを抱えて旅に出る』残間正之著(エイ出版社)

(03)
言わずとしれた大冒険

どこから読んでも面白い。『オーパ』は人にあげてしまうので手元にない! 胸躍る写真を撮った高橋昇氏は前述の残間氏(僕の師匠)の従弟だと北海道の原野で知った。/『オーパ、オーパ!』開高健(集英社文庫)

(04)
ここではない、どこかに旅に出る

何にも縛られずに、自分の足で、自分の衣食住を背負って歩く。それを実現するためのノウハウと哲学の教科書、テントのなかの昼寝前に読むのが最高。/『遊歩大全』コリン・フレッチャー著(ヤマケイ文庫)

 

(05)
流行にとらわれない考え方

大人ってこういう風に楽しむんだよ、と教えてくれる本。自然を壊さず、この世界を楽しむ「考え方」が書かれている。/『メイベル男爵のバックパッキング教書』ジェリダン・アンダーソン著(晶文社)

(06)
山頂だけではない山の魅力

テッペン目指すのはそろそろやめにしませんか? と山の魅力を知り尽くした鈴木氏が語りかけるような一冊。山旅を愛する人、静かな時間を持ちたい人に。/『頂上を目指さない 富士山さんぽ』鈴木渉著(ポプラ社)

(07)
オモシロくてかっこよくて

初めて読んだときのドキドキは忘れられない。アウトドアを始めると気になる「道具」の物語。いつしか「旅の相棒」になる道具の奥深さを楽しむ。ホーボーさんの文大好きです。/『実戦主義道具学』ボーボージュン著(ワールドフォトプレス)

(08)
山や森で夜過ごした人ならわかるはず

闇夜に感じる妖怪の存在。先人の知恵や自然との付き合い方は彼らが教えてくれる。妖怪はね、ほんとにいるんだよ。僕は時々見たり感じたりしています。それはとても幸せな事です。/『遠野物語―付・遠野物語拾遺』柳田国男著(角川ソフィア文庫)『完全復刻・妖怪馬鹿』京極夏彦、村上健司、多田克己(新潮文庫)

(09)
美味しいものは旅をしない

キャンプや旅の楽しみの1つが「まだ見ぬ美味しいものと出逢い」。池波文体に酔いながら、次の旅の妄想をするのは実に楽しい。/『散歩のとき何か食べたくなって』池波正太郎著(新潮文庫)

(10)
旅の本であり、生き方の本

僕のフライフィッシングの師である脳外科医の川野先生の旅行記。美しい川ときれいな鱒と愉快な仲間がいる世界が描かれている。実は若かりし僕もこの本の中に載っています。/『ドクター・カワノのある毛鉤釣り師の足跡』川野信之著(水公舎)

 

倒木!道路立ち往生と魚

【倒木!道路立ち往生と魚】

金曜の雨が上がり、土曜の朝から釣りに行こうとチャーハンさんとタナカくんとアッチと炭焼の杜の毛鉤釣り場に向かう。途中、大きな倒木が道を塞ぎ道路閉鎖で立ち往生。急いで携帯が繋がるところまで戻り、キャンプ場を管理する株式会社山田のカズヤさんに連絡して現場の写真を送る。「あー、いっちゃってますね。わかりました行きます」と心強い返事。

30分も経たない内に、屈強な男達4名がユンボとチェーンソーを持って登場。アレヨアレヨという30分くらいで倒木は撤去され、崩れて道を塞いでいた土砂も取り除かれ、竹ボウキで清掃された道路は前よりも綺麗になっていた。

すごいよなー、カズヤさんとかコウジロウくんとかマツくん(も一人の方は名前知らなくてゴメンなさい)は、いつもニコニコして、気立てのいいお兄ちゃん、って感じなのに、涼しい顔してこんな事をサラっとやっちゃうのがカッコイイ!僕らの普段通っている道はこんな気持ちのいいお兄ちゃん達に守られているんだなぁと嬉しくなりました。

掛川、袋井、磐田市内の川は茶色く増水して釣りなんて、って感じだったけど、さすが源流域、炭焼の杜明ヶ島の清流は水は増えているけれど濁りもほぼ無く、午後になれば釣りが出来る状態。いや、多少の濁りと増水、しかも気温は天気予報で19度でいつもよりコンディションがいい。

タナカ君に増水した時のポイントとか教えながらB区間の半分くらい釣り上がっただけで流れからポンポン出る。しかもなかなかいいサイズも混じる。結局楽しくて13匹。教えてるのにこんな釣ったらダメですよね。ゴメンねタナカ君。

ゆっくり昼ごはんを食べて、よもやま話をして、魚が、生命感溢れる貸切の川で純真無垢な魚を釣る。

ホントに思うのだけど、僕がプロデュースし、ルールを定めたこの川は、数年内で予約が取れない程の川になると思います。掛川が全国的に有名になり、多くの方が訪れ、話題にする。そんなビジョンを持って、魚と環境の保護、「釣りに来る人が多ければ多いほど魚が守られるスパイラル」を作っていけたらと思います。

炭焼の杜 フライ・テンカラ キャッチ&リリース専用管理釣り場」の公式ホームページ。http://www.bt-r.jp/smf/

#フライフィッシング

#管理釣り場

#flyfishing

#炭焼の杜

 

いつもよりは増水してるけど、水はいい感じにササ濁り、全然釣りになる。

 

道を塞ぐ倒木!なすすべなく立ち尽くすナインスケッチ!どうするどうなるナインスケッチ!

 

たとえ道を塞ぐ倒木を撤去しても、上から別の倒木が落ちてきそう!

 

倒木をタナカ君が持ってたノコギリで切ってみる事に!頑張れナインスケッチタナカ&アッチwithチャーハン!僕は携帯で株式会社山田に応援を呼ぶぞ!

 

ちっちゃなノコギリで根性でこんなに切っちゃう!

 

かなり切った後はクルマで

 

株式会社山田到着!手前でスタコラ涼しげに歩いているのがカズヤさん。僕の仲良し。(株式会社山田ってのはキャンプ場を運営している会社ね、僕はプロデューサー)

 

ノコギリで手切りした太い倒木を頑張りましたねーとコウジロウくん。

 

んだばやりまっか?ってな感じでとりかかるとアレヨアレヨ

 

みんなすごい!プロだなぁ

 

感心しながら見るアッチ

 

来た時よりも美しく。

丁寧に竹ボウキで清掃する仕事振りに感心しました。ありがとうみんな!

 

川はこんな感じ、水量はいつもはこれより20センチは低い。

 

それでも出る

 

ポコポコ出る

 

綺麗な魚、素直な魚。14番のパラシュートの一本やりで最初から最後まで。

 

結局覚えているだけで13匹、途中でバラしたの、合わせ損なったのも多数(釣りは数でもないと思うので、釣った数を報告するのはどうかとも思うのですが管理釣り場の状態報告として報告した方が良いかと思い記載しています)。2人で教えながらB区間だけでこんな感じ。今日は虫もたくさん飛んで非常に素敵な川の空気でした。これから虫も増えて、魚も大きくなって良くなりそう。昨年より確実に魚が増えているのを感じます。これもキャンプ場のおじさん達が、魚を守ってくれているおかげ、他の川で話題になっている「違法に魚を釣って殺して持っていってしまう人」通称密猟者もここでは問題になっていません。

この川では道が一本しかないので、クルマは必ずキャンプ場の前を通る。そうすると、不審なクルマの場合はすぐさまおじさん監視員の腕章を腕に出動するのです。毎日のたゆまぬパトロールと卵、稚魚などの放流を繰り返して川と魚を守っています。いつか見た夢を叶えるために。

 

 

【炭焼の杜 毛鉤専用管理釣り場】パンフ完成 配布のお知らせ

2019年9月5日
【炭焼の杜 毛鉤専用管理釣り場 パンフ完成 配布のお知らせ】

美しい魚を護るため。
僕のおばあちゃんが見た景色を見るためのパンフレットが出来ました。
僕はキャンプが好きなので携帯電話の届かない、キャンプ好きな大人の為のキャンプ場「炭焼の杜 明ヶ島キャンプ場」を作りました。
そして、フライフィッシングが好きなので、その横に流れる川に魚を護り、フライフィッシングが好きな人の為の釣り場を作りました。

名前は「炭焼の杜 毛鉤専用管理釣り場」
一年以上、地元漁協さんと協力してもらい、河川を管理する県の担当の方の理解と協力を頂き、自分たちのルールで運営できる「管理釣り場」として3.5Km区間を専用区とすることが出来ました。

何を目指しているか?それは、100年以上前に僕らの祖先が見た、魚がたくさんいる川を蘇らせることです。

僕のおばあちゃんは出身がこちらの人で、幼き僕に、「昔は夏になると、裏の川は、魚の頭を踏んで渡れるくらいアマゴがいた」って言っていたのです。
僕はそれを嘘だと思って生きてきた。でもアメリカに行って、イエローストーンという世界で最初に自然世界遺産に指定された豊かな川で同じ風景を観ました。
ばあちゃんの言ってたこと、嘘じゃなかったんだ…。
その想いがこの川を守ろうと思った原動力でした。

人に釣られ(だまされ)やすいのは、知識と経験のない子どもたちです。その子供たちを一匹づつ殺していったらどうなるか?
妊娠したお母さんを殺していったらどうなるか?
小さな村は、あっという間に絶滅に近いダメージを受けます。
一人の釣り師が一日に10匹殺して持って帰る、10人が3回来たら300匹。
それが期間中6か月続くと1800匹殺されます。
山の源流を流れる、川幅2mも無い小渓流では致命的です。
だけど、数多くの日本の小渓流ではそれが現実なのではないかと僕は思っています。

だから、この川ではルールを作りました。
ルールは簡単。
「魚を一匹も殺さないこと」
僕は声高に自然保護!や大切な自然を!生命の尊さを!なんて思っていません。
魚の美味しさも知っています。
僕の師匠の残間さんと北海道の源流でキャンプをする時は、晩御飯用に夕方に24cmの魚を一匹づつ釣って美味しく命を頂きました。素晴らしい思い出です。
(※ちなみに、魚を食べたい。というキャンプのお客様には、隣に養魚場があり、そこを基地として魚を増やしているのですが、そこの魚を食べて頂きます。塩焼きで一匹700円。とても美味しくて大評判ですよ。ただ、僕が定めたルールは、計算され、管理された養魚場の魚は食用にして、でも、過酷な自然の中で頑張って生きて産卵し子孫を残そうとしている魚は殺さないでねということです)。

自然保護でも、命大事!可哀そう~、でも無く。
も少し、個人的な希望…。

見てみたいんです。
魚があふれる川を
僕のばあちゃんが見た景色を
100年前の僕らの祖先が見た、命があふれる日本の川をこの目で見てみたい

見てみたくないですか?
僕は見てみたい。
生きてるうちにそんな景色を一度でいいから見てみたい。
そんな夢を叶えるためのチャレンジです。
ついでに、なかなか釣れないなぁ…と歩いていたら、なーーんだ先に人いたのかよ!!
カックシ…、ってことの無いように、
誰か来て先に入られたらどうしよう!くっそーあいつの先を行ってやる!なんてイヤラシくて、アサマシイ思いを休日にしたくない、との想いから。一日4名限定、区間指定制度の予約制にしました。

だって、そーゆー釣り場の方が良くないですか?
僕なら、大変な仕事を頑張って、家族友人に白い目で見られてせっかく作った大切な一日の使い道は、数千円ケチるより、魚がいっぱい!貸切で俺しかいないぜ!ヤホー!魚いたー!キャホー!釣れた~!の方が絶対いい。心からそう思います。

放流する為、魚を養殖するため、看板を設置、見回りのおじさんたち、工事、人件費。まだまだ全然赤字です。
でも、これには夢がある。絶対分かってくれる人はいると信じています。だって、魚がいっぱいいて、他の釣り人がいない理想の釣り場でお金を払って釣るとそのお金がまた魚を護るために使われて魚が増えるスパイラルって釣り師には夢じゃない?

ちゃんと趣旨を理解して釣りをしてくれる人が支払うお金がまた魚を護る軍資金になる。さらに、活動に理解をしてくれる協力者の方が下さる寄付金の受け皿として「炭焼の杜 アマゴ保護基金」も作りました。

みんなにそれを広げるためのパンフレットが出来ました。
僕が想いを込めて書き下ろした言葉が詰まっています。キャンプ場がオープンする前日、残間さんと僕とで二人で泊って話した内容も、ハラユタカ&ユーコさんも、サトウモリオさんの背中も、北海道から来てチャレンジして一匹も釣れずに泣きながら帰った小松さんが粘ったカーブには彼の名前がついています。素敵な名前を考えてくれた佐藤雄一さんの雄姿も写っています。放流を手伝ってくれた子供たちや仲間の願いも載っています。

この管理釣り場も、僕一人のチカラでは作れませんでした。
ゼキさんが素敵な写真を撮ってくれました。小川さんの撮ってくれた写真も載っています。炭焼の杜キャンプ場を一緒にやってくれている仲間。株式会社山田の社長、専務をはじめ山田の皆さんの協力や、アウトドアの仲間、釣りの先輩や師匠が、そんな面白そうなことをやるなら手伝うよ。と動いてくれました。

僕、やりたいことを言ったり書いただけです。本当に感謝しています。一人では出来ないことです。
この釣り場に来て下さる方、来てみたい方。賛同してくれる方、ぜひ手に取って頂けたら嬉しいです。

また、「そんな趣旨の釣り場があるなら応援するよ」って釣り関係の方やお店、アウトドア関係のお店においてくださる方がいらしたら全国どこでも発送します。(現に今年、口コミで来客が来ているのですが50%くらいは静岡県外、首都圏の方です、情報って早いのですね…)PDFもあるので必要でしたらメッセンジャーでお送りしますね。シェアしてくれる方もいらっしゃったら嬉しいですもちろんシェアOKです。

先日、炭焼の杜明ケ島キャンプ場で、卵から大切に育てたアマゴを放流しました。サイズは20センチ平均で中には大きなのも交じります。
ピカピカ光る美しい魚体を美しい水の流れる川に放つと、するすると流れに消えていく姿を見つめてしまうのはなぜでしょう。
十分産卵能力のある魚体です。今年の秋、炭焼の杜 毛鉤専用管理釣り場では多くの卵がきれいな川床に産卵されることでしょう。
9月を迎え、産卵期も迫り、釣り場に行くに一本しかない道路は、毎日漁協およびキャンプ場スタッフの監視車が三台見回り、さながらサミットのような超厳重監視体制(笑)大好きか(笑)、魚が可愛くて仕方ないおじさんが、可愛らしい赤ちゃんを守っています。釣りができるのは9月いっぱいまで。10月から禁漁です。

炭焼の杜 毛鉤専用管理釣り場(フライ・テンカラ 完全キャッチ&リリース専用)
公式サイト http://www.bt-r.jp/smf/

 

パンフレットの表紙です。
上流にダムの無い綺麗な水が流れています

この区間にある秘密の淵
サメかよ!鮭かよ!ニジマスかよ!
って大きさのアマゴが泳いでいる姿を見るとゾクゾクします。

僕のおばあちゃんはマツヤマタカコ。
森町の奥の山の川のそばで育ちました。

ユーコさんとサトーユーイチさん

みんなで魚を放流します。

この地図はB区間の地図。
ミカちゃんが丁寧に書いてくれました。
全域はナイショです。この中に小松さんの名前が記された地名(ポイント)があります。そこはよく釣れます。

携帯電話は繋がりません


早く放流しないと
弱っちゃうから焦る

ここが養魚場
時々トラブルや
害獣による被害も受けます。

タンクから、バケツに移して川まで運びます

ちびっこがちびっこを放流しました。元気でねーと言って放ちます。

「キャンプ大辞典」本の出版のお知らせ

【キャンプ大辞典 本の出版のお知らせ】

※長文で失礼いたします。

今週末から全国の書店で、成美堂出版さんから「キャンプ大辞典」という書籍が出版されます。この本の監修者を務めさせていただきました。何十年も続く、キャンプやアウトドアの入門書の最新バージョンです。
デザインのお仕事を始めて20年余ですが、キャンプをして旅をするのは30年以上になります。

編集の小川さんから、このお話が僕に来たのが昨年2018年の8月14日。今日が2019年の8月9日、約一年間かけてこの208ページの本をまとめさせて頂きました。
無事出版出来て、ようやく皆様にご報告ができます。

自転車にテントを載せて、親友のナカジマとナイトウ、シンイチロウ達とキャンプに出かけた少年の日から、日本のあちこちのキャンプ場、登山でのキャンプ場、島のキャンプ場など、いろいろな所でテントを張って寝てきました。自転車が自動車になったり、船や飛行機になってもやっていることは一緒です。たくさん旅をして素敵な人と出会いました。

テントやバーナーやナイフや寝袋、この本に載っているのは全て僕の使っている道具です。
よくある本ですとピカピカ新品が載っていますが「ホントに使っている道具の方がいいです」という編集の小川さんのお言葉で決めました。なので、使い込まれていたり汚れている道具ばかり載っています。でも全部僕が買って、使っている本物の道具です。

これからキャンプを始める人、もう少しアウトドアを楽しんでみたい人、そしていつかの自転車に乗った僕らのような少年に読んでもらえて、そしてワクワクするような冒険のキャンプ旅に出るキッカケになるとしたら、こんな嬉しいことはありません。

キャンプの入門書、大辞典っていわば教科書。そんな大それたものをまさか僕が作ることになるとは思いませんでした。

32年前に戻って自転車で駆けていく少年の後ろ姿に教えてあげたい気がします。「おーい、君はそのままキャンプばっかりやってて、32年たったらキャンプの辞典を書くようになるんだよ」ってね。でも多分、少年たちの耳には届かない事でしょう。ワクワクして自転車飛ばしているからね。車にぶつかんなよ。冬にそんなぺなぺなの寝袋じゃ寒いぞ。

キャンプは旅です。
どこに行くかより、誰と行くか?どんな時間を過ごすのがシアワセか?忙しい仕事やアレヤコレヤを少し忘れて、青空の下、椅子に座って本を読んだり、ランタンや炎を見つめながら話す時間が宝物です。
その時間を作るために、大人はエイヤと仕事をまとめたり、スマヌスマヌと呟きながら家のドアをそっと開けて外にそそくさと飛び出して、車のステレオで小沢健二のLifeをかけて「通り雨〜が♪」なんて歌って走り出したり、アウトドアショップで新しいテントや鍋やバーナーを見つけて、清水の舞台から飛び降りたりするのです。

僕はこの本は一人では作れませんでした。たくさんの仲間に助けてもらいました。
編集の小川さんには本当に助けてもらいました。優しくて経験豊富な先生や、世界を旅した先輩たちから教えてもらったこと、愉快な仲間にと一緒に気付いたり、教えてもらったこともたくさん載せました。こうして一冊の本になって、世の中にそっと差し出すことができるということは本当に嬉しいことです(ちょっとドキドキするけれど)

今週末から順次書店に並ぶ予定です。この表紙をもし本屋さんで見かけたら、おっマツヤマくんの本だな。と目をとめて頂けたら嬉しいです。

NHK「美の壷」キャンプ特集出演

2019年4月19日

先ほど、無事にNHKの番組「美の壷」のキャンプ特集の放送が流れました。
静岡県掛川市の「炭焼の杜 明ヶ島キャンプ場」の再生をプロデュースしたアウトドアプロデューサーとして紹介されました。良い感じに紹介して頂いて何よりです。

何度か再放送もやるようなので良かったら見てください。
【本放送】 4月19日(金)午後7:30〜7:59〈BSプレミアム〉

◆再放送
4月27日(土)午前6:30〜6:59〈BSプレミアム〉
5月30日(木)午前11:00〜11:29〈Eテレ〉

あー緊張した…。