【メロン温室プロジェクト】子メロンたくさんできた

2021年7月1日

【近況報告】
【子メロンたくさんできた】
【メロンもなんかメロンっぽいのができてきた…】
【農業はアウトドア】
【アウトドア道具大活躍】
【ITリテラシー】

北海道から帰って、相変わらず朝は温室、昼からデザインのお仕事をしております。
メロンは右も左もわからぬまま、山田会長、トキさん、オガワさんに本当に親切に教えて頂き、言われるがままに「ハイ!」と楽しみながら作業。

朝少し早く起きて数時間(大体9時~11時には終わるのです)身体を動かして、汗をかくというのはなんだかとてもいい気がします。午後の会議や打ち合わせ、HPのデザインのプランを考える時。ずっと机に座って考えているより、やはり身体を動かしたり、仲間と話しながら働いているほうが、なんというか「人間としてまっとう」な気がしたりします。ホームページを作るのもはかどる気がします。

今年のメロンの栽培は6作の予定なので、今は5作目の種を植えるのを準備しています、先日は4作目のメロンの苗を「定植」といって育った苗を移動させる作業をみんなでしました。

今日やったのは、下葉を整理するのと、摘果といってメロンを一つの木に一つなるように、小さなメロンを取る作業。子メロンがたくさん取れるのでみんなお持ち帰りで美味しく頂きます。

この前は、メインで作業する温室の中央の部分が、水を使う作業(ポッドを洗ったり、けっこう水でジャバジャバやる事が多い)をすると、水がはけなくて、すぐ足元が「沼」みたいにドロドロになっちゃうのを、炭焼の杜明ケ島キャンプ場を運営する仲間の株式会社山田のオガサさんに相談したら、あっという間に砂利を敷いてくれて水作業や雨の日に超快適になりました。超感謝です。

プロってすごいなぁ…。笑顔でスイスイやっちゃう、作業が30分、おしゃべりが40分で、1時間ちょいで問題解決でした。餅は餅屋です。

今年は6作メロンをつくる予定です。小学校で言えば、今は校舎に6年生がいながら2年生が入学してきた感じ、来月6年生が卒業しちゃうのを皮切りに、次々と卒業していき寂しくなるのですが、今が一番最年長と最年少が重なる時期なので賑やかです。

メロンを栽培して分かったのは、農業はアウトドアだなぁということです。特に温室を出入りするメロン栽培は温度差が激しく、作業する服もレインウェアやベースレイヤーが大活躍します。例えば明日は雨の予報で、種を植える作業をしますが、タープを張って作業をする予定です。雨や風で影響をうける場所でどう快適に過ごすか?楽しく何かをやるか?太陽と風と雨とどう付き合うか?
どこに行くかより、誰と行くか?そんな考え方ややり方は、アウトドアをする上でも、デザインの仕事で撮影をしたり取材をする時も、メロンをつくる場合でも、キャンプ場をプロデュースする時にも本当に役立つのでした。

いつか、「アウトドアの学校」として、メロン作りプロジェクトを扱って「アウトドアの学校 メロンプロジェクト」としてみんなに体験してもらうことが出来たらと思っています。

最近、お友達が増えたせいか、顔写真も無し、自分のステータスも表示しない「ひみつ仮面ナゾーマン」みたいな「おまえ誰やねん?」とツッコみたくなるような人がめっちゃ上からコメントくれたり、メッセージをくれたりすることがあります。
全員名刺交換し挨拶して談笑しているパーティの場に、イキナリ登場したコナン君の犯人みたいな全身黒タイツのような人が突如現れて発言してる状況なわけです、あなた浮いてますよ…。全員ドン引いているのに気づかないのかしら?

「姿も顔も素性も明かさないひみつ仮面ナゾーマン」はヤバイと思うし、ある種、いい年した大人だろうから、恥ずかしいことしているのに気づけばいいものを…、「そーゆーのやりたければFBじゃなくて、本名や存在隠して発言できるツイッターやればいいのに」と思うのですが、中年のオッサンにITリテラシーを教えて差し上げるのも恐縮なのでそっとブロックするのでした。

さてさて、いま取り掛かっている北海道のオメガオイルのお仕事も大詰めです。今日も張り切って頑張りましょう。

7月に入り、僕のプロデュースしているキャンプ場と管理しているキャンプ場(予約システムの監修もしています)の予約は9月分の予約が開始されて昨夜だけでも大量(500件以上)の予約が入ってきました。キャンプ場は大忙し…。炭焼の杜の新しい古民家グランピングもそろそろオープンですし、朝霧高原のキャンプ場では新しいストリートを作って二人専用サイトをこの秋には開設する予定です。ならここの里キャンプ場でもコテージの改修と新しいルール作りをしなければいけません。

メロンプロジェクトは来月あたりがピーク、それからゆっくりペースになります。平日午前中9時から12時前くらいまで作業をしています。遊びに来てください。温室で2時間~3時間、僕たちと一緒にめっちゃいい汗流せますよ。でもなぜか痩せないのよね(笑)ご飯が美味しいのです。

【メロン温室プロジェクト】播種(はしゅ)

2021年6月8日
【That’s one small step for man, one giant leap for mankind.】
【人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては偉大な一歩だ(ニール A アームストロング)】
【この種は小さいが、マツヤマデザインメロン温室にとっては偉大な種だ】
【メロン栽培プロジェクト】
今日、2021年6月8日、僕らは通算4回目の鉢上げ(はちあげ※種から根が出た種を植える事)をしました。

(↑この時期は温室暑くて、アウトドアウェア、モンベル、ノースフェイス、パタゴニアが活躍しています。)

鉢上げをするには、播種(はしゅ)と呼ばれる、種に生命の誕生を促す作業をせねばなりません。
今まで3回、発芽したメロンの種を植えて来ましたが、それらはメロン栽培を教えてくださる山田会長(オーバー80歳!メロン作り半世紀以上の超ベテラン)と、農業指導をして下さるトキさんが、種をアレコレして、根が出た種を温室まで持ってきてくださり、それを植えていました。

播種と呼ばれる作業は、種を水に漬けて生命の誕生を促し、一定の温度で一定期間保存して、種から芽を出させて、植えやすいちょうど良い長さに根を出させる。という、そんな事できんのか!!というデリケートな生命の神秘的な作業です。
そしてそれは、種を植える日から逆算して数日前から仕込んでおかなければならないわけです。
メロンを栽培していると言っても、肝心なその播種の作業が先生任せでは自分達で作っているとは言いがたい訳です。
何より、○日に種を植える「鉢上げ作業」をやるね!と自分達で作業のスタートが決められない。スケジュールが組み立てられないというデメリットがありました。
それを、今回、初めて、種から生命を目覚めさせ、根が生えるタイミングを計算し、作業する今日の朝にジャストになるように播種の作業をしたのです。
播種作業は僕がやりました。


(↑水に漬けた種)

教わった通りに日曜日の夜、水に漬け苗床となる新聞紙を手順通りに準備、月曜の朝、教えられた通りに保温するべく用意した発泡スチロール容器に温度を一定に保つサーモをセットしたヒートマットをセッティング、種をこれも教わった通りに均一に種を並べ…。


(↑下の黒いのがヒートマット)

農業指導をして下さるトキさんが親切に撮って教えてくれた動画を何度も何度も見ながら…。

そして今日、火曜の朝に、メロン栽培の皆が集まり、さぁ種を植えるぞ!という時に【自分で種を目覚めさせて、根がすこーし出て、植えやすいベストな状態】で作業が出来るか?
という、ハラハラドキドキの瞬間だったのです。

緊張の結果は写真の通り大成功!ホントに嬉しかったです。
出来なかった事が出来る様になる。
知らなかった事を知る。
全く知らなかった手順を学ぶ。
一つでも順番が間違えたらダメな「作法」を学ぶ。
48歳になっても、新しい事を知り【出来るようになる】事はこんなに楽しいんだ…。
仲間と喜びを分かち合う。
一つ一つ、出来ることを増やして重ねていく。
いっこづつ楽しみながらやっていこうと思います。


#メロン温室プロジェクト
#農業はアウトドア
#農業

「アウトドアの学校」がくれたもの

2021年5月31日

【「アウトドアの学校」がくれたもの】
【なぜ「アウトドアの学校」をやるのか?】

僕はデザインの会社を経営しています。おかげさまでデザインのお仕事を頂いています。会社を創業して14年になります。

最近、メロンの温室でメロン栽培にチャレンジしています。今朝は9時から温室の中で汗びっしょりかいて苗の調整作業を教えてもらいました。

先週の水曜日「アウトドアぐるぐる回転寿司」で20名の受講生がきてくれました。土曜日、日曜日には「アウトドアの学校」の年間を通して行う最大のナンバーシリーズの二回目、三回目の講義がありました。

土曜日はギア講座として午前中3時間、僕は15名の生徒にアウトドアについてや、その道具のこと、アウトドアブランドの選び方、そのブランドの起源や特徴や買う時の秘訣などを講義しました。

ギア講座は、コップやバーナー、テントやライター、レインウェアまで、3時間やります。何から何まで話します。触ります。現物を実際に見て触るのが大事。
学校だから真剣に勉強したり、宿題も出ます。

午後はゼキさんの野外カメラ講座。

日曜日は選択の部活動として、登山部とフライフィッシング部に分かれ、僕はフライフィッシング部として一日、会場のセッティングとインストラクターとして、朝8:30から陽が落ちる20:00まで川にいました。

アウトドアを楽しむには、いろいろな道具が必要です。

「ぐるぐる回転寿司」では20人分5種類の講座を体験する為の、テント3つ・タープ3つ、椅子20人分、テーブル5台、ペグ50本、焚火台やコップや薪や安全を確保する器具を、アウトドアの学校では、土曜日のギア講座の為の、バーナー各種やレンタル希望のザック6セット、レインウェア7名分。

日曜にフライフィッシングを楽しむ為の参加者6人分のウェーダーと言われる胴長靴と竿10本、リール7個、屋外で開催する為の椅子10名分、テーブル、フライフィッシングの講義をお願いする講師への依頼と内容の調整、機材の打合せ、講義会場にするキャンプ場での場所確保、管理釣り場である川の予約、フライやフロータント、アウトドアギア講座の資料1人10枚×15名分の資料のプリントアウト、フライフィッシング講義で使う資料1人15枚×6名分の資料のプリントアウト(合計240枚!データを確認し、プリントアウトするのに2時間かかった(笑))

これらのどれか一つ欠けても「私のものが無い」と受講生が悲しんだり、講義に支障が出たり円滑に運営出来ません。

今日、温室から帰り、事務所について、車に積み込んだ山のようなアウトドア道具を、三階の「旅する会社」に運び込み、濡れたウェーダーを干し、マツヤマデザインでデザインの確認や写真のチェックと月末の請求書を作成し、月末の振込みを終えました。

今日、打合せとテントを借りに来たオオムラに「めっちゃ顔が疲れてますよ」「ヒゲに白髪そんなにありましたっけ?休んでますか?!」と言われました、うん、身体がなんか重い、背中も痛い。
そういえば、今週の土日も休みは無かった。来週の土日は、炭焼の杜で、フライフィッシング教室をお手伝いする予定なので土日はボランティアスタッフやってキャンプするつもりでした。

そうよね、普通の人は、月曜から金曜まで仕事して、土日はなんか、自分の好きなこととか、マッタリしたり、昼寝したり、カフェでお茶したり、テレビ見てごろ寝したり、映画見たり、「休んで」いたり、「身体を休めて」いるのかもしれぬ。
そういうことは最近した覚えがない。

月曜から金曜まで、一緒に仕事してるマサも高野も、金曜に「疲れたねー、やっと休みだね」とか言ってる。僕は「土日、アウトドアの学校なんだわ!」と言って、朝から晩まで野山で歩き回ったり、講義したりしてる。
そういや、疲れたな…。
そう思ったら、
「なんで僕は、『アウトドアの学校』なんてやってんだろ…」
と、自問自答しました。
うむむ、
そもそも、仕事じゃない、やらなくても誰も怒ったりしないのに、
参加費として、お金も頂くけど、そのお金で、道具買ったり、3階の機材置き場の家賃払ったり、フィールドのさくら咲く学校という廃校の桜の大木を護る桜基金や、炭焼のアマゴの放流基金に寄付しちゃってる。
そんなことを、休日を潰して、もう9年もやってる。
なんでだろ…。

そんなことを考えながら、事務所のソファで、伸びをしたら、土日の富士登山やフライフィッシングの講義を体験した生徒さんのフェイスブック記事が次々にアップされてきて、それを見ていたら、「なんでアウトドアの学校をやっているのか?」の答えがなんとなくわかってきました。
カンタンなことでした。


みんなが笑うから。
出来なかった事が出来るようになる、その嬉しさ。
知らない人と出会い、一緒にワクワクする夜や不安な朝を迎え、一緒に汗をかき、「うまくいかない事」を体験し、一緒に乗り越え、仲間になる。
知らないところに行って、やった事の無い体験をする。
みんながはしゃいでいる。のを見る。
その嬉しさ。
卒業した生徒がOB・OGとして参加してくれて久しぶりに会う。
仲間と再会する嬉しさ。
今年も受講生15人は、何かを学び、そして、きっと人生が少し変わる。
僕はそれがとっても素敵な事だな…と思うのです。
アウトドアの学校は、僕にいろいろな「こと」をくれました。

渉さんやゼキさん、チャーハンさんやよしむーさんをはじめとするアウトドアの仲間とチカラを合わせて講義を組み立てる楽しさを。
再会すると嬉しそうに手を振って笑って近づいてくる100名近い「アウトドアの学校」の卒業生を。
キャンプ場をプロデュースしてくれませんか?という最初の依頼のキッカケを。
アウトドアの専門家として「キャンプ大辞典」という本を書きませんか?という小川ましろさんからの依頼を。
「アウトドアライフプロデューサー」としての肩書を。
NHKの美の壺に出てくれませんか?という問合せを。
忘れられない、アウトドアやフライフィッシングの幾度もの旅を。
温室でメロンを栽培することに挑戦するのもアウトドアなんだ、という想いを。
アウトドアを通じて講演をしてくれませんか?という幾度もの問合せを。
この9年で出会ったたくさんのアウトドア仲間と過ごした時間を。
こころから信頼できる、かけがえのない仲間を。
カッコいい男の素敵な行動と、優しくて可愛らしい女の子の笑顔を。
憧れながら後を追った、忘れられない背中を。
山の中で、川で、デカイ声で腹の底から大笑いする瞬間を。
僕はいま「生きているんだ」という実感を。

たぶん、週末にずっと家で寝ていたり、一人きりで山に行っていたら、僕の人生は全然違っていた。
アウトドアの学校に入学した生徒さんに僕は第一回講義でこう言っています。
「アウトドアの学校に入ると、人生が1度変わるんだよ」と。
でも、気付きました。
「アウトドアの学校」で人生が変わったのは僕でした。
いつも、僕と遊んでくれてありがとう。
来月、2021年のアウトドアの学校の卒業式があります。
心からの感謝をこめて、学校を安全に、楽しく運営していきたいと思いました。

近況報告「ぐるぐる回転寿司」の準備

2021年5月25日
【近況報告】
【朝メロン】
【昼にズーム会議】
【午後デザインのお仕事】
【夕方ぐるぐる回転寿司の資材積み込み】

皆さまお元気ですか?今日は良い天気でしたね。
今回は僕の近況を載せさせて頂こうと思います。

朝、9時からメロン温室で作業。小さなメロンの玉が出来て来ました。違う温室では来週の交配に向けての準備をしています。

温室の中は今日みたいなお天気の日は暑くて汗が出てきます。
アウトドア用のパタゴニアの長袖シャツが活躍しています。最近は登山用の服で生活しています。

昼前に終わって事務所に、デザインのお仕事とスタッフとチェック、午後は北海道の方とアマニ油の企画のズーム会議でした。

長野のりんごジュースの百貨店用のラベルのデザインや、エッグタルトの新しいお土産のデザイン、ドライヘッドスパのwebのデザイン、美容院のwebと看板のデザイン、あと見積もりを何種類か作ったりチェックしたりしました。

夕方に、明日5月26日水曜日の【アウトドアの学校特別講座 ぐるぐる回転寿司】に使う機材のリスト、受講生の名簿とタイムテーブルと教室の掲示ボードの確認。明日の「アウトドアぐるぐる回転寿司」は、持ち物はお弁当だけ!全ての道具はこちらで用意します!というウリなので、テントとタープ、テーブルと椅子が12脚、ヘルメットと焚火台と、マイクと「てんぐの小太鼓」とバーナーとザイルとカラビナとハーネスなど、ありとあらゆるアウトドアギアを持ちこまねばなりません。

アウトドア用品を収納してあるマツヤマデザインのあるビルの3階から必要なものをセレクトしてエレベーターで運び出して、僕の車とマサのデリカに詰め込むのです。

6人乗りの年代もののエレベーターに詰めるだけ詰め込みます。

その後、先日の500キロの旅で無くなっちゃったガソリンを入れながら、明日の不足品を買い足しにピアゴに行きました。あったあった。コレでヨシ♪。

明日は6時には出発しないといけないので、温室には行けないので温室番長のヨコヤマさんに誘引をお願いして…。

さらに今週の土日にはアウトドアの学校のナンバーシリーズの2回目の講義と3回目の講義なのでその準備と関係各所の連絡もしなければなりません。用具も全て車から下ろして木曜日には詰め替えなきゃだわ。

夜に明日の講師のゼキさんと渉さんとサトリカとマサと明日の講義の段取りの確認と集合時間の確認を済ませました。
そんなこんなであっという間に夜になりましたが明日は天気もいいし、素敵な体験をみんなにしてもらえたらいいなと思って張り切っていきましょう^ ^
たくさんの方に支えられている事に感謝して頑張ります。
受講生楽しんでくれるかなぁ…。わくわく。

【メロン温室プロジェクト】報告 ついにメロン温室を借りれました

【報告 ついにメロン温室を借りれました】
【アウトドア ライフスタイル】
【磐田市でメロンを栽培します】
【2018年からスタートして4年かかった】
【アウトドア メロンプロジェクトは繋がっている】
【「全然別の事をやり出した」と思うかもしれないけれど、僕の中ではしっかり繋がっています】
【会社の定款に「農業」を追加提出しました】
【分からない事だらけ】
【楽しむことだ】

今年、2021年3月、僕はメロン温室を4棟借りました。
2018年、4年前からFacebookのお友達だった方は覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、僕は会社としてメロン温室をかりて農業をやるべく、出勤前にみっちゃんとメロン農家さんの近藤さんのところで修行をしていました。
実はその後、温室を借りれそうなところが何件かあったのですが、どれもご縁がなくて、なかなか借りれなかったのです。

このプロジェクトがスタートしてから4年。今年の3月にようやくメロン温室を借りれるご縁があり、磐田市でメロンの栽培を始めました。

僕は一度決めたらシツコイのです。なかなか諦めません。何年待ってもやります。

そもそもなぜ僕がメロンの栽培にチャレンジするようになったかというと、袋井市の啓介くんからの紹介で、大和コンピューターさんという会社を知り、そして株式会社サンメロウさんという「コンピュータを使ったメロン栽培システム」の会社を知ったのでした。その会社のホームページhttp://www.sun-mellow.jpを作ったのです。

幼なじみのムラマツシンイチロウの父(シーボー)が袋井市沖山梨でメロン農家で、子供の頃からムラマツシンイチロウの家で遊んでいた僕にはメロン温室やメロン農家は身近な存在であり、大変な作業を見ていました。
それが、コンピュータで自動制御できるようになる。すごくいい事じゃないか…。
そう思いました。

数年経ちサンメロウのタシロさんとお会いして「どうですか?コンピュータ栽培増えました?」と聞くと、
あまり増えていません。
との事。
「ふぇ???」
なんで?聞けば、メロン温室は高価で、オーナーさんは年配の方が多く、その多くのかたが引退を既に考えている。いまさら設備投資するのははばかられる。
また、コンピュータでスマホで操作できるという大利点も、「スマホ自体が不慣れだからメリットが少ない」
という事。

すごく残念な気持ちになりました。
大変な水やりや、毎日のフォローをコンピュータがサポートしてくれて、スマホで遠隔でチェックやコントロールが出来るのに。

それならば、メロン温室を離れ、旅をする事も可能だし、たくさん作る事も出来そうな可能性があるのに。

「それならば僕がやってみようか?」
「温室でメロンを育て、デザインを考え、アウトドアを楽しんでもいいじゃないか?」
キャンプ場でデザインする事と、温室でデザインする事は似てないか?
そもそも僕は、デザイン会社として、毎日毎日、エアコンの効いた事務所でパソコンと向き合って生きているのは「よくない」と思っています。

人は、太陽の下で汗をかいたり、風に吹かれ、雨に打たれている方が「気持ちよく生きれるのではないか?」僕がアウトドアを愛する理由のひとつです。

科学や技術の進歩は、人をしあわせにするためにある。

スマホやコンピュータがどれだけ進んでも、それに使われて、どんどん「不自由」になっていっては本末転倒です。
科学や技術は人を自由にしてくれる。

僕はそう信じています。

あれから4年、僕はアウトドアの経験や体験を生かして「アウトドアプロデューサー」としての肩書を手にし、キャンプ場やアウトドアグッズのプロデュースをするようになっていました。

僕にフライフィッシングや様々な事を教えてくれた師匠であるコンセプトの佐藤さんが僕に以前言いました。
「マシヤマクン、あのね、ホントはね、アナタはアウトドアプロデューサーじゃなくて『アウトドアライフ プロデューサー』じゃなきゃイケンのよ」

佐藤さんは「天才」です。天才は普通の人が見えないモノやコトが見れます。

「アウトドアライフ プロデューサー」
そうね、そうかもしれないね。

僕は素直に、株式会社マツヤマデザインのアウトドア関係を紹介しているページにアウトドアライフプロデューサーと書きました。http://www.md-f.jp/produce/index.html

野山を旅する
山に登る
川を歩く
植物を育てる
新しい道具、新しい技術を身につける。学ぶ。

ずっと生きている限り、勉強し、成長する「生涯学習」です。

それは僕たちをもっと自由にしてくれるはずです。

会社として、磐田市に申請し、定款に農業と書き加えました。

土地を借り、システムをリースし、中古の軽自動車(軽ボックス)を買い、作業用のコンテナハウスを買い、トイレを設置しました。

知らない事だらけです。
一緒にやってくれる仲間を集いました。ヨコヤマさんとスナコが手を挙げてくれました。
アベレージ80歳のメロン農家の師匠、山田さんと近藤さんに教えてもらっています。大和コンピュータのタシロさんやトキ君にサポートしてもらっています。
コンテナやトイレは、炭焼の杜キャンプ場のパートナー土建屋さんの株式会社山田のオガサさんとタカヤナギ君が休日返上して設置してくれました。

デザインやホームページ制作は25年やってきたのである程度は分かるのですが、農業は初めてです。半年通ったメロン修行、でもそれだけでは分からない事も続出しています。
種を植え、自動制御だ!と思って水を出したら、パイプからホースが抜けました。
あわてて繋いだら、反対側が抜けました。それも繋いだら、また違うホースが抜けて水がジャバジャバ出ました。
ドリフターズを思い出しました。

温室のセンサーが壊れて、40度ある温室なのに0度と誤解してボイラーがフル稼働し出しました。
最初に植えた種は、400植えて100しか芽を出しません。
朝起きて、磐田の温室に行き、メロンをチェックして、浜松のデザイン事務所に行く。ヨコヤマさんと交代ばんこにチェックです。手がかかる作業の日はスナコが来てくれています。この前タケハラ君も見に来てくれました。
色々な道具や知識が必要となります。でもそれは、僕のアウトドアの経験や知識が助けてくれる事も多いと感じています。

僕は思うのです。
たぶん僕がメロン温室で栽培を始めた事は、一見、全然違う事を始めたように見えるかも知れません。
でも、それは、デザインし、ホームページを作り、山に登り、川を歩き、キャンプをしてアウトドアを楽しみ。キャンプ場をプロデュースする事と、全て繋がっているように思っています。
全てはデザインです。
アウトドアライフをデザインする。
人生をデザインし、仕事と趣味を繋げ、新しい事を学ぶ。
新しい人と出会い。頭を下げ。知見を請う。師を見つけ、仲間を見つけ、共によろこぶ。

知らない事
失敗することばかりです。
借りたのは古い温室です。
さまざまなモノが壊れたり、足りなかったりします。
10やったら8か9くらい失敗します。
僕は今、そんな状況です。

でも、そんな状況、知らない事、失敗すること、思うようにならない事まで含めて「楽しもう」と思っています。
青森で本多さんとバーで知り合って、連れて行かれた「青森で1番素敵なバー」クレイジーホースの壁に書かれていた言葉。
「楽しむことだ」

僕は、メロン作りを通じて、この春、ピカピカの一年生として新しい世界を知識を楽しもうと思っています。

僕は信じています。

この道はアウトドアと繋がっている。アウトドアの学校を始めた8年前、登山と野外撮影、そしてキャンプをカリキュラムに入れました。その頃はキャンプなんて人気は無かった。数年後、科目にフライフィッシングを入れました。キャンプもフライフィッシングも、今は知りたい、体験してみたいという方がたくさんいます。
数年後、僕は「農業」や「温室でのメロン栽培」もアウトドアの学校の科目になっているかもしれないなと思っています。

分からない事を楽しんで、失敗しながら学んでいこうと思っています。

お友達の皆様。僕のメロン温室に遊びに来てくださいね。

水耕栽培用のポッド(鉢)に綿を詰めていきます。奥にいるのはメロンの相棒横山さんと師匠の山田会長。

「舟」と呼ばれるケースを使います

これをちゃんとやらないと後でエライことになる(事実そうなった)

助っ人スナコも登場。育児の合間に参戦です。毎日一杯作業があるわけでは無いので、週1日とか2日の参戦でOKなのですが頼りになります。

(株)サンメロウ、山田会長(82歳)が取り出したのは、なにやら時代を感じさせる箱、この中でメロンの種が育っています。おおー!まさに宝箱だ!!!

種を植えたあとに水をじょろじょろかけます。「このジョロはダメだなぁ」と、翌日交換しました。

種を埋める穴をあけているところ

種を植えてみんなで記念撮影。右からスナコ、山田会長、横山さん、伊藤さん(温室の大家さん)、僕。記念すべき初の種植えです。

めっちゃムツカシイ!


記念写真の練習


水をかける赤い男。

横移動できる椅子、コレが便利。

週数日、数時間、楽しくやっております。
(基本的に水や肥料はオートなので週に数回、午前だけとか午後だけとかで今はOKです)

しかし大事件、ホースが根元から外れる事件が多発!!これじゃオートじゃないじゃんよ!!!


2012年3月28日 やたー!芽が出たよ!!

4月2日、ホースが外れたよ!!水がぴゅーぴゅー出てるヨ、これじゃマーライオンと変わらないよ。(この日からホースが外れていないか見回りに行かなきゃいけないことに…、ドコがオートメーションやねん!!今は解決済みだけど(笑))

水がメロンの赤ちゃんの芽にあげられていなくてビックリ、ホースが外れてる。(この事件多発で4月の前半はほぼそれ対応でした)

温室の間、ここに作業小屋(プレハブ)を設置して、出来上がったメロンを段ボール詰めするのだ。プレハブも買った!

4月5日、芽がおおきくなってきた。綿の上に広がる緑色のは栄養のある肥料と水を上げているその肥料の色なんだって。コケかと思った…。

2017年の終わりから2018年の春、僕にメロン作りを教えてくれた師匠である近藤さんに温室借りれました、頑張ります!と訪問して記念写真。

4月7日、芽がかなり出てきた、でも、最初の綿の詰め方が甘かったり、ホース抜け事件で水が行かなかったりで、かなりの数のメロンの苗がダメになっちゃった…。キチンと育つのは4分の1くらい…。


この昭和の工場みたいなのがボイラー室。

作業をする時に手袋をします。最近僕はしなくなりました。手の皮が厚くなるかなぁ?

第二弾の芽を植えるべく、ポッドに綿を詰めて、水を。
こんどはしっかりやるぞー!

遊びに来て手伝ってくれる竹原君。天気も良くてメロン日和です。

ホースがやたら抜けるので、この緑のキャップ(古くて割れたりしてる)を諦め、針金で縛ることに。養生テープとか針金とかペンチは、アウトドアやイベントの道具。いつも使っているものが農業でもそのまま使えます。

ホース抜け事件から、「ホースの根本を固定する器具」に興味がシンシン、これいいなぁ。

頼りになる仲間、炭焼の杜を一緒にやっている株式会社山田(建築・土木)が友情の大協力!トイレとプレハブハウスを手配し、運搬してきてくれました。めちゃくちゃ頼りになるぜ!!!

メロン温室にはトイレがないことに僕は驚きました。農家の方は家まで帰るらしい…。働いてくれるスタッフに女性もいるから、清潔なお手洗いは絶対必要だと僕は思います。

プレハブを設置する為に水平を図る専用の機械でミリまで図る…、さすが本職。仕事が細かくて丁寧。そして早い!!!

運転が得意じゃない人だっている。入り口の車をぶつけそうな角も綺麗に安全に取り除いてもらいました。ありがとうオガサさんコウジロウ君

じゃじゃーん、作業小屋が設置完了。エアコンもついてます。

ギリギリの幅を通る大きなトラック…、すげえな…

4月12日。2温室分の種を植えたところ、これから苗を移すんだって…、でも最初のは綿の詰め方や水のトラブルで半数以上が使えないと!!!(涙)。せっかく植えたのにー!日々勉強です。

4月12日、二回目に植えたメロンの種、こんどはビックリするくらい揃って出てきた…。こんなに違うのか…

目視で見たいから温度計を設置、これはまだ反応していない。

夜はこんな感じ。ホース抜けやボイラーのセンサートラブルで夜に仕事を終えてから見に行くこともあります。

2018年2月7日の修行中の写真(今も絶賛修行中だけど)、とても親切に教えてくれたメロン作りの師匠の近藤さんと。この日から3年以上経ってようやく温室ゲットだぜ!!!だから人生はおもしろい。