松ヶ岡(旧山﨑家住宅)では、毎月第4土曜日の午前10時から午後3時まで一般公開を行っています。
4月の一般公開日は27日(土)です。
令和2年度から行われていた主屋(おもや)の大規模修復が、令和5年6月末で完了しました。
7月以降の一般公開では、離れや二階屋に加え、修復後の主屋も見学いただけます。
(松ヶ岡修復工事への寄附金(目安1枚1,000円以上)にご協力いただいた方どなたでも参加できます)
詳しくは、topic「松ヶ岡の瓦に名前を残しませんか(第2弾 長屋門)」をご覧ください!
70年後に向けて、指定文化財にメッセージを送ってみましょう。
第4土曜日の午前8時から9時は、市民ボランティアによる清掃活動も行われています。
清掃活動はどなたでも参加できますので、興味を持たれた方はぜひご参加ください。
※主屋に引き続き行われている長屋門等の修復工事に伴い、駐車場が狭くなっています。ご注意ください。
修復が完了した主屋の外観
松ヶ岡が明治天皇聖蹟に指定された昭和8年(1933)の姿に復元しています。
現在、長屋門修復が進行中です。
長屋門の解体は終わり、再び長屋門の骨組みをみることができます。
瓦の葺き替えは70年後です。
未来に向けてメッセージを送ってみませんか。
令和5年度、6年度の松ヶ岡修復工事では長屋門の瓦の葺き替え工事が行われます。
葺き替えには、既存の瓦をなるべく再利用しますが、足りない部分には新しい瓦を使用します。
この新しい瓦の裏に名前やメッセージを記載していただき、長屋門の屋根に実際に使用します。
次の瓦の葺き替えは約70年後です。指定文化財に皆さんのメッセージを残しませんか。
受付期間・場所
・掛川市役所文化・スポーツ振興課
1月26日(金)~4月26日(金)まで
8:30~17:15(平日のみ)
・松ヶ岡
1月27日(土)、2月24日(土)、3月23日(土)、4月27日(土)
10:00~15:00 ※一般公開の時間を活用して受け付けます。
参加方法
松ヶ岡修復工事への寄附金(目安1枚1,000円以上)にご協力いただいた方どなたでも参加できます。申し込み不要。直接受付場所へ。先着順(枚数限定)
令和3年の主屋屋根工事の際は、259枚の瓦に名前やメッセージを書いていただきました。
松ヶ岡(旧山﨑家住宅)において、令和6年1月7日(日)、地域おこし協力隊と掛川市との共催で「二十歳の集い写真撮影会」が開催されました。
これは、二十歳を迎える方々に、ご家族など大切な人と松ヶ岡で記念写真を撮影してもらい、松ヶ岡を人生の大切な場所にしてもらいたいという趣旨で企画したものです。
当日は天気にも恵まれ、二十歳の方とそのご家族約30人が、松ヶ岡庭園や邸宅内で多くの写真を撮影していました。
素晴らしい写真がたくさん撮れましたので、ここでいくつかを紹介します。
11月12日(日)、掛川藩太田会が松ヶ岡を訪問しました。
「千葉県太田会」との交流は今年で10回目を迎え、今回は掛川藩に関わりをもった松ヶ岡を訪問し、
市民と親交を深めました。
特に松ヶ岡内では、掛川藩25代城主太田資始(おおた すけもと)直筆の書や、掛川藩の御用絵師で
あった村松以弘(むらまつ いこう)の富士山と白糸の滝を描いた「瀑布白糸眞図」、掛川藩校の教授
松崎慊堂(まつざき こうどう)の「富士峰の詩」などが飾られ、太田会28名と市民は掛川藩ゆかりの
品々に親しみました。
太田会の方々からは「今後も繋がりをもっていきたい」、「今度は家族を連れて掛川へ来たい」との
声が聞かれました。
掛川藩太田会は、今から155年前(明治元年)、掛川藩は松尾藩(現千葉県山武市)へ移され廃藩と
なりました。太田会は、藩主と移り住んだ人々を祖先にもつ会で、掛川市にある先祖の墓参等を行って
います。
今回の掛川来訪に際し、市長の出迎えと、歓迎の言葉が贈られました。
正願寺墓参の後、掛川城 三の丸広場にて。
市長挨拶は、掛川城 天守閣を背景に行われました。
松ヶ岡 主屋の表座敷にて。
掛川藩ゆかりの品 「偕楽園石碑」(拓本)を見学。
以善会(いぜんかい)は、松ヶ岡に関する歴史や建築を勉強し、史料整理などを行っているボランティアグループです。
活動成果の第12弾は、11弾に続き、掛川城下の下俣町で村庄屋を務めた大庭代助に関するレポートです。
大庭家に伝わる史料などから、駿河の田中藩と大庭家・山﨑家といった掛川の豪農・豪商との関わりについて考察しています。
どうぞご覧ください。
過去の以善会レポート
6月10日、保存活用工事体験会を行いました。
体験会では、事前申し込みをした20人が2回に分かれ、通常の一般公開では入れない工事区域に入り、土間たたきの作業を体験しました。
自分自身が作業した部分が、文化財建造物の一部として後世に残るということもあり、皆さん熱心に作業していただきました。
作業後は、修復工事完成直前の主屋を、伝統建築の専門家であり、工事監理を担当する一般財団法人京都伝統建築技術協会の解説の下、見学しました。
令和2年10月に主屋の修復工事開始に伴い設置した素屋根について、屋根の葺き替えや外壁の修理が完了したため、解体を行っています。
これにより、2年7か月ぶりに主屋の外観が見え始めています。
主屋部分の完成まであと少しです。
令和2年度から進めている主屋の修復工事は仕上げの段階に入りました。
内部の壁の復元や建具の設置が進み、完成の形が見えてきました。
松ヶ岡では毎年、長屋門前に門松が設置されます。
今年も市民ボランティアの方々が、12月末の清掃活動終了後、設置作業を行ってくださいました。
平成25年(2013年)3月から始まった清掃活動は、令和4年(2022年)12月で118回を数えます。
松ヶ岡の保存活用にはこのようなボランティアの力が欠かせません。
冬の厳しい寒さの中、多くの方々のご参加ありがとうございました。
7月23日、保存活用工事現地説明会を行いました。
今回は、事前申し込みをした25人が午前と午後に分かれ、通常の一般公開では見ることができない工事区域内に入り、工事の進ちょく状況を間近で見学しました。
説明は、伝統建築の専門家であり、工事監理を担当する一般財団法人京都伝統建築技術協会。
「建築物は、地域の気候や文化にあった工夫がされている。地元の建築物を地元の職人さんが修復するということはすばらしいこと」と、工事に伴う調査で明らかになった事実や復元箇所、工事において工夫した点などを解説し、参加者は熱心に耳を傾けました。