
松ヶ岡(旧山﨑家住宅)では、毎月第4土曜日の午前10時から午後3時まで一般公開を行っています。3月の一般公開日は25日(土)です。
松ヶ岡は令和2年度から大規模な修復工事が行われています。
現在、主屋全体に覆屋がかかり、建具や床板の工事が進んでいますので、申し訳ありませんが、離れや二階屋のみの公開となります。
二階屋からは、瓦工事の様子が見学できるなど、修復工事中ならではの光景も見られますので、ぜひお越しください。
なお、第4土曜日の午前8時から9時は、市民ボランティアによる清掃活動も行われています。
清掃活動はどなたでも参加できますので、興味を持たれた方はぜひご参加ください。
※新型コロナウィルス感染症予防にご理解とご協力をお願いいたします。
※工事の実施に伴い、駐車場が狭くなっていますのでご注意ください。
令和2年度から進めている主屋の修復工事は仕上げの段階に入りました。
内部の壁の復元や建具の設置が進み、完成の形が見えてきました。
松ヶ岡では毎年、長屋門前に門松が設置されます。
今年も市民ボランティアの方々が、12月末の清掃活動終了後、設置作業を行ってくださいました。
平成25年(2013年)3月から始まった清掃活動は、令和4年(2022年)12月で118回を数えます。
松ヶ岡の保存活用にはこのようなボランティアの力が欠かせません。
冬の厳しい寒さの中、多くの方々のご参加ありがとうございました。
以善会(いぜんかい)は、松ヶ岡に関する歴史や建築を勉強し、史料整理などを行っているボランティアグループです。
活動の成果として研究レポートが順次発表されていますので、ここで紹介していきます。
第10弾は、山﨑家4代目の晨園と同時代に生き、掛川藩校教授松崎慊堂と親しい間柄であった斎田茂先についてのレポートです。
斎田茂先が携わった掛川藩主太田家の家譜編纂と『掛川誌稿』の編纂について紹介しています。
どうぞご覧ください。
過去の以善会レポート
7月23日、保存活用工事現地説明会を行いました。
今回は、事前申し込みをした25人が午前と午後に分かれ、通常の一般公開では見ることができない工事区域内に入り、工事の進ちょく状況を間近で見学しました。
説明は、伝統建築の専門家であり、工事監理を担当する一般財団法人京都伝統建築技術協会。
「建築物は、地域の気候や文化にあった工夫がされている。地元の建築物を地元の職人さんが修復するということはすばらしいこと」と、工事に伴う調査で明らかになった事実や復元箇所、工事において工夫した点などを解説し、参加者は熱心に耳を傾けました。
松ヶ岡を愛する会は、平成24年12月に設立し、松ヶ岡の清掃活動やPR活動を行っていただいている市民ボランティアグループです。
毎月第4土曜日の朝に行われている定期清掃活動は、令和4年4月で110回を数えます。
文化財保存・活用の長年の活動が評価され、松ヶ岡を愛する会はこのほど、静岡県の「ふじのくに文化財保存・活用推進団体」に認定されました。
昨年度は、松ヶ岡の建造物や山﨑家の歴史を研究する以善会(いぜんかい)が認定されていますので、2つの団体によって松ヶ岡の保存活用がさらに盛り上がっていくといいですね。
以善会(いぜんかい)は、松ヶ岡に関する歴史や建築を勉強し、史料整理などを行っているボランティアグループです。
研究レポートの特別編として、松ヶ岡山﨑家の初代才兵衛から九代目の淳一郎までの事績などをまとめた『松ヶ丘山﨑家略譜稿本』の翻刻を順次掲載していきます。
今回は「付録雑載」と「略年表」を掲載しました。内容は、山﨑家に残る金銭出入帳の抜粋や、元禄7年(1694年)から昭和15年(1940年)までの略年表などです。
どうぞご覧ください。
なお、略譜稿本の翻刻はこれで終了となります。
今回の修復工事では瓦の葺き替えが行われます。工事では既存の瓦をなるべく再利用しますが、足りない部分は新しい瓦に取り替えます。
この新しい瓦の裏に名前やメッセージを記載してもらいました。
皆さんの想いが込められた259枚の瓦は、今回実際に松ヶ岡の屋根に使われます。
次回の大規模な屋根葺き替えは約70年後と予想されます。未来の方々が皆さんのメッセージを見て、松ヶ岡や掛川がより好きになってくれると嬉しいですね。
また、掛川市立中央小学校の6年生にも、メッセージを筆と墨で瓦に記入してもらいました。
「この松ヶ岡が掛川市の宝であり続けますように」「感謝を忘れずに」「努力は裏切らない」などそれぞれの思いや願い、好きな漢字などが書かれたこれらの瓦も、松ヶ岡の工事に使わせていただきます。
松ヶ岡では、平成25年(2013年)3月23日(土)以降市民ボランティア(松ヶ岡を愛する会)による清掃活動が毎月行われていますが、令和3年(2021年)6月26日(土)でこの活動が100回を迎えました。
26日当日は、100回を記念して久保田掛川市長から会へ感謝状が手渡され、松ヶ岡西側の壁には松ヶ岡を愛する会により掲示板が設置されました。
この掲示板には、ボランティア活動やイベント、調査研究成果などの情報を掲示していきます。
松ヶ岡を愛する会代表の小澤吉造さんは「100回はまだまだ途中で、これからもずっと続いていく。『自分たちの松ヶ岡』という意識を持って活動してほしい」とあいさつしました。
掛川市では松ヶ岡の修復整備のため寄附金を募集しています。
掛川市外に本社が所在する企業からの寄附は、企業版ふるさと納税の対象となり、より大きな税制上の優遇措置を受けられます。
松ヶ岡の保存活用に協働していただける企業様をお待ちしています。