明ケ島 妖怪研修レポート 5月25日~26日【ドイ】

今回は5/25〜26にかけての明ヶ島キャンプ場での研修に参加させていただきました。

【1日目】
研修は「妖怪について」の講義とアマゴの放流が主な目的でした。
妖怪については全く情報が与えられませんでしたが、アマゴの放流の意義については松山さんに行きの車の中で教えていただきました。
まず、川の魚は減りやすいということ。海の魚は住める場所が多く、取れすぎることはそうそうないが川は狭い面積の中で生きているので簡単に絶滅させることができるのだそうです。
今回の研修の地である明ヶ島キャンプ場も例外ではなく、事実今回の研修でも釣れることはありませんでした。

そこでマツヤマデザインでは魚の保護プロジェクトを立ち上げ、川の一部をフライフィッシングなどキャッチアンドリリース限定区間と定めたそうです。
自然豊かに見える明ヶ島キャンプ場ですが、こんなにしっかりと人間の爪痕が残っているとは思わず、衝撃をうけました。魚の頭を踏んで歩けるような豊かな川にまた戻って欲しいと感じました。

研修の内容ですが、1日目はとてもいいお天気から始まりました。すこし雲がかかっていたおかげで暑い日差しを避けることができました。
今回ご一緒するのは9名。到着したら、くつろぐための大きなタープを張ります。

部品がたくさん!

初めてなので恐る恐るお手伝いしていましたが、手取り足取りサポートして頂きました。ロープの結び方からペグの向く方向など、小さな工夫の背景にある大きな意味を知り、とても面白く新鮮に感じました。

予想よりも大きな物が完成しました。(写真を撮った瞬間、感動しています。)

そして、何より予想がつかなかったのが「空中テント」です。
名前だけを聞き、なんのことだろうかと先輩と予測していましたが・・


本当に浮くんです!三角形の形をしているこのテントは、それぞれの角にロープがついていて、木にくくりそれぞれを張っていくことで地につかない驚きのテントが完成します。

森のなかに突然現れた流線形。まるでスターウォーズの宇宙船だ!と盛り上がりました。

個人的にはここでオトシブミのオトシブミを見つけていました。初めて発見して触れて、ふいに豊かな自然を感じ微笑ましく温かな気持ちになりました。そして写真には収められなかったのですが、カモシカに会うこともできました。2日間で計4回も目撃したので、明ヶ島キャンプ場はカモシカにも人気があるようです。

全てのテントを張り終え、まずはお昼ご飯と休憩です。


一仕事終え汗をかき、涼しい風に撫でられ、さわやかな気持ちになりました。
わきあいあいとした雰囲気での1日目のごはんは2種類のチャーハンとピラフと麻婆豆腐。電波の届かない山奥で暖かく美味しいご飯を食べる、不思議な贅沢感を味わいました。
そしてカニを採るためのトラップは仕掛けてもなかなか捕まらず・・去年は手づかみ(!)で採ることができたそうなので驚きました。
まだまだ冷たい5月の川。カニにも魚にも出会えなかったのは残念でしたが、保護プロジェクトの成果をまた感じやすくなるとも感じました。

晩御飯にはより一層贅沢なすき焼きをたべて、あたりが暗くなった頃妖怪の講義が始まります。

デザインに関わるものとして、+のなイメージ、キラキラしたものを感じるセンサーは−のイメージ、どろどろして、少し気持ち悪いようなものを感じることができるはずだとしたうえで、松山さんは一冊の本を紹介してくれました。「遠野物語」松山さんが今ある妖怪の元祖であるとピックアップした本です。そこには単調に、客観的に記された怪しげな小話がたくさんあり、妖怪はここからインスピレーションを受けたクリエイターがたくさんの創作物を生み出したそうです。

初めて足を踏み入れた明ヶ島。夜になれば明かりはなく、吸い込まれそうなほど大きな音で流れる川に囲まれ、妖怪を感じるとしたらこのような不安な気持ちに感性が強まり、見えない暗闇の中から気配を感じようとしてしまうところから来ているのだろうと思いました。得体が知れず、正体がよくわからない妖怪はきっと人間の不安定な気持ちが創造したなにかだからこそ、面白く不気味で魅力的なのだろうと感じました。
会いたくないという気持ち半分、いつか出会ってみたいとも思っています。


妖怪の講義を終え、ゼキさんの素敵アイテムで焚き火を始めました。
暖かな色の火の安心感。妖怪講義後なのでより強く感じました。

【2日目】
2日目1日目とほぼ変わらず、さわやかな風を感じました。
初めてのキャンプ泊は思っていたよりも心地よく、熟睡していました。
疲れもありましたが、わくわくとした気持ちで朝を感じることができました。

お素麺から始まった朝。大葉が香り、夏の訪れをひしひしと感じます。

そして今回の研修のメインイベントである放流。大きなバケツで川に放します。

きらきらとした魚の肌がとても美しかったです。川が冷たいせいでしょうか?水に驚き固まってしまった魚もちらほらと見られました。
無事生き残り、日本の原風景を取り戻してほしいです。

テントを片付け、ゴミを残さないようにまとめ、お掃除をして1泊2日のキャンプを終えました。

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今回、初めてのキャンプでしたが、無事トラブルなく楽しく過ごすことができました。
たくさんのアドバイスやエピソードを教えてもらい、また自分の手で感じ動かすことができたおかげもあると思っています。
穏やかなることを学べ。この明ヶ島キャンプ場のコンセプトです。
バタバタと慌ただしい動きをしている私にそのコンセプトと意味を教えてくださり、知識や予想だけではわからない体験を全身で感じてとてもいい糧になったと思っています。
日本の山に囲まれて、文化や自然について考えさせられた、実りある素敵な2日間でした。

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